年末年始

2019.01.03 Thursday

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    JUGEMテーマ:人生論

    先日電話連絡頂いた方からは

    そもそも仕事として依頼もしてもらっていないし、

    依頼してもらったとしても完成する見込みも不透明だが、

    たまたま年末に期限切れの切符を持っていたのと、

    来年以降の仕事を考えた時にふと見に行くべきと思い、

    年も押し迫った12/31に敷地を見に行った。

     

    計画敷地に向かう途中でなんとなく見たことがあると思ったら、

    SUPPOSE DESIGN OFFICEの案件だった。

    HPの印象より実物はかなりローコストな建物の印象だった。

    建物の仕上がりうんぬんよりも縁のない大阪に

    住宅ではない建物を建てる機会を持つことができる能力に感心した。

     

    この年末年始は約7年ぐらい使ったパソコンを新しく買い替え、

    パソコンのデータの入れ替えや不要なデータの整理を行っていた。

    事務所を始めてもう少しで3年だが、

    データを整理しているとプレゼンで終わった案件や

    ある程度打ち合わせを進めたが結局、着工しなかった案件を含め、

    今までで約35件ぐらいのフォルダがあった。

    1年で約12件程度。

    また、今まで勤めてきた設計事務所の図面等も見返していた。

    何かの役に立つかもしれないと思い、部分的に残していたが、

    そのプレゼン案件等も含め、全て削除した。

    100GB程度はあっただろうか。

    結局、ほぼ役立たなかった。

    改めて考えると自分の目指す設計をしようと思うと過去の内容は

    あまり役立たないことが分かった。

     

    また、この3年もそうだが、去年は特にいろいろと苦労する場面が多かった。

    ただ、事務所を始めて間もないし、

    多少、きな臭くてもまずは精一杯仕事として取り組むことで

    何かしら見えてくるものがあるのではないかと考えていた。

    それが12件/年程度のプレゼン案件に繋がっていると思う。

    実績や人脈があれば良いのだろうが、

    それがない私はまずはチャンスがあれば精一杯やることしかできない。

    建築主からすればどんな仕事をしてくれるか分からない設計者に設計を依頼する以上、

    プレゼンという方法でしか設計者の在り様を伝えることができない。

    それでも時間は有限だから、このプレゼン量を少なくする必要があると思った。

     

    そして、この3年で見えてきたことは

    「一つ一つのことに対して手を抜かないこと」はとても重要だと改めて思った。

    当たり前のことだが、それがきっちりできている人は少ない。

    12/31に依頼もされていない敷地を見に行ったのは

    その姿勢を改めて自分自身が確認するためだった。

    仕事に対して絶対に手を抜かないと決めた上で

    有限な時間を有効利用するためにはよりシビアな判断力が必要だと思う。

    それを身に付けないと自分の目指す場所へは辿り着けないことははっきり分かってきた。

    まだ自分の事務所を始めて3年も経っていないのだから、

    すぐに状況が変わる訳ではないが、

    しっかりと軌道修正しつつ、その目指す場所を見据えて進んでいきたい。

     

     

    20年後の自分

    2018.12.20 Thursday

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      JUGEMテーマ:人生論

      先日、知り合いから紹介してもらった案件を

      その知り合いと私の共通の知り合いの工務店に依頼しようということになり、

      その知り合いの工務店の担当者と今後の流れや諸々のすり合わせのため、

      久しぶりに会うことになった。

      そして、駅で待ち合わせ、まずは一緒に計画敷地を見に行くことになった。

       

      計画敷地からの風景。

      まだ初回のプレゼン図面を書いてもいないのに、

      この敷地を訪れるのは今日で3回目。

      何か縁があるのだろうか。

       

      その後、打合せも兼ねて、その知り合いと昼食をとることになった。

      昼食をとりながらお互いの近況を話していると、

      私のブログを見ているという。

      特に宣伝もしてないけど、いろんな人が見ているんだなと思った。

      そして、「あのブログ、悲壮感が漂ってるぞ。」と言われた。

      そりゃ、精一杯がんばってるから悲壮感も漂うのもしょうがない、等と話していたが、

      改めて考えると、このブログ、元々、私のように不安の中、設計事務所を始めようとか、

      社会人になったけど司法試験を目指してます、とか考えている人の参考になればと始めたが、

      さらに改めて考えると、20年前の自分に書いているような気がする。

       

      話は変わるが、私の祖母は私が二十歳になる前に亡くなった。

      とても優しい祖母で、夏休み冬休みに帰ると、

      いつも私が大好きな赤飯をたくさん作って待っていて、

      百貨店で何か催し物があれば連れていってくれて、

      子供ながらに感謝と愛情を感じていた。

      祖父も私には優しかったが、戦争帰りの祖父だったので、

      子供ながらに祖母への当たりが強かったような気がした。

      祖母は特にそれに対して文句を言うこともなかった。

      そして、祖母が亡くなった時に一番思ったのが、

      「おばあちゃんは、自分の生きたいような人生を送っていたんだろうか。」

      という思いだった。

      その思いがあったから、私自身、同じ大学を3回受験したり、

      建築士になるために建築学科に行く必要がある、

      文系から建築学科に行くにはどうすればよいかと考え、

      日本全国の大学を調べて建築学科に編入したり、

      40歳を過ぎても弁護士になる、という思いを持ち続けていたりする。

      祖母の死の時に沸き上がった気持ちが今でも継続しているから、

      こんな人生を送っているのだと思う。

      建築主や施工者にまでその重い悲壮感を感じさせたくはないが、

      私自身、自分の人生を精一杯生き切ってやる、ぐらいの気持ちで仕事等に臨んでいるから、

      その知り合いの工務店担当者には「悲壮感」のようなものを感じさせたのかもしれない。

      そうであれば、自分の人生をしっかり生き切っているのかもしれない。

       

      昼食後、別案件で役所へ調べものがあるので、そこで下ろしてもらった。

      その案件は土地が広く、開発許可が必要になる可能性があった。

      いろいろ話していると、開発課の担当者の口から

      「この場合だと近隣協議が…」と出てきたので、

      その瞬間、今年最も苦しんだ福祉施設での開発届出の苦しい日々が蘇ってきた。

      最後まで話を聞くと、その最悪な流れは回避できそうなので、

      ほっと胸をなでおろした。

       

      日々の日常は役所に行っていらいらしたり、

      一日中、パソコンに向かって、数ミリの寸法を調整したりで

      見方によっては地味でつまらない日常かもしれない。

      ただ、20年前の自分に言ってあげたい。

      「20年後も今と同じで悲壮感を漂わせて、もがいているけど、

      一歩ずつ前には進んでいるよ。」と。

      夏休みの宿題

      2018.09.01 Saturday

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        JUGEMテーマ:人生論

        8月が終わり、9月が始まった。

        思い返せば8/31はいつも溜まりに溜まった終わらない量の夏休みの宿題を

        毎年やっていた気がする。

        普段は提出物は期限を守り、テストも特別悪い点数を取ったこともないが、

        何故か夏休みの最終日、8/31は毎年夜遅くまで作業していたような気がする。

        読書をして何故、その感想を文章にして提出しなければならないか納得がいかなかったし、

        自由に研究してその成果を提出しなさいと言われても、

        やるべき範囲が広すぎるし、突然、研究と言われても意味が分からなかった。

        そんな文句を言いながら、8/31を迎え、妹に読書感想の雛形を作ってもらい、

        母に何かしら自由な研究らしき大枠を作ってもらって、

        どうにかこうにか登校日にそれぞれの成果品を持っていっていた。

        今考えると情けない。

         

        今年の夏は去年から着工していた案件も完成して現場監理も落ち着き、

        春から打合せていた案件が秋ぐらいからの着工が続くので、

        夏前ぐらいから確認申請の書類作成や実施設計図面を書くことに集中できる状態だったので、

        季節は夏だったが、ほぼ屋内にこもってひたすら書類や図面を書き続けていた。

        夏前の予定では、8/31時点でほぼすべき内容は完了し、

        着工を迎える秋までかなり余裕ができるはずだった。

        しかし、8/31が明けて9月に入ったが、結局、着工が続く秋まで全力で

        書類や図面を書き続けないと着工に間に合いそうにない。

        昨日も夜遅くまで作業をしていた。

        ふと、小学生の時と同じではないかとも思ったが、

        そうではない。

        自分のすべきことに納得した上で計画的に毎日進めてきたのだから、

        終わるはずである。

        ただ、しばらく前から気づいていたが、すべき内容や量が多すぎるのである。

        独立して間もないし、自分の事務所を継続できなくなるのが

        怖いから何でもかんでも手を出してきた気がする。

        もちろん、ためになったこともあるし、

        そこまで無理をしてきたから今があるとも思う。

        ただ、以前から思うが、私の設計事務所は自分で決めたコンセプトからしても

        量をこなすよりもいかに質を上げていくかで、事務所が継続できるかが決まってくるように思う。

        そのためにも無理やりにでも頭を空っぽにする時間を意図的に作るようにしないと

        その実現は難しいように思う。

        そこで決めた。

        今後、下請け仕事はしないことにした。

        生きる糧にはなるが、精神的負担が大きく、費用対効果がかなり悪いためである。

        また、仕事量や設計料が不明瞭な仕事も断ることにした。

        相手の都合が優先されてこちらの負担が大きいためである。

        そんなにこちらに都合の良い仕事ばかり来る訳はないのも分かっているし、

        そんな仕事であっても事務所を継続させるには仕方がないし、

        そんな仕事を受けないことでもリスクが増えることも分かっているが、

        長い目で見た時にそのような仕事に時間と労力をかけていても

        自分の目指す事務所としての在り方に辿り着くのに

        あまりにも時間がかかり過ぎるように思ったからである。

        変えると決めて物事はすぐに変わる訳ではないが、

        変えていかないといけないと強く思った以上、

        その方向性に合うように一つずつ変えていけば自ずと道は開けてくると思う。

        まずは実行だと思う。

         

        時間の使い方

        2018.07.15 Sunday

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          JUGEMテーマ:人生論

          自分の事務所を開設して約2年半。

          開設当初から良い建築主にも恵まれてきて、

          自分のペースをつかみかけてきたかと思っていた。

          ただ、この1年前ぐらいから寝るのが夜中の3時を廻るようになったり、

          この半年は今までの自分のやり方が通用しないような状況が多く、

          自分なりにいろいろと考え、悩んでいた。

          最近は多少現場も落ち着いてきたこともあり、

          ここでじっくり考えないとより厳しい状態になると思い、

          さらにいろいろと考え込んでいた。

           

          そして、先日、何か手がかりがないかと本屋へ立ち寄った。

          ある本に目が止まった。

          「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか(中島聡)」

          マイクロソフトでWindows95や右クリック等の基本設計に携わった人の本だった。

          こういう類の本はかなりの量を買ったし、読んだし、ほとんど捨てた。

          ページをめくる前からどんな内容かはだいたい想像がつくし、

          ある程度は実践しているので、最近は立ち読みすらしなくなっていた。

          だが、この本は何故か目が留まり、久しぶりにページをめくりたくなった。

          そして、なんとなく購入したい気分になった。

          買って近くのカフェへ行き、一気に読み終えた。

          今まで読んできた本とも重複する所はあったが、

          目からウロコの部分も多くあった。

           

          読んだ感想としては、私は設計事務所を運営しているのだから、

          夜中まで働くのはしょうがないと考えていたが、大間違いと分かった。

          「時間」というものが無限にあるように知らず知らずに考えていたように思う。

          また、自分が設計事務所を始めた原点から少しずつずれて日々働いていることに気が付いた。

          自分の設計事務所を経営するという不安や恐怖に飲み込まれ、がむしゃらに突き進んでいたように思う。

          私の現時点の目標は建築において「良い建物の設計をする」、

          法律においては「司法試験に合格する」ということである。

          どちらもシンプルな目標だが、がむしゃらに突き進んでいたがゆえに

          本を読んで思ったのは、その目標を達成することに対して今の働き方は無駄が多く、

          つまりは「時間」というものを軽く見ていたように思う。

          どちらの目標も無駄な時間を費やして達成できるほど甘いものではない。

          無駄なことも実際に経験してみて無駄と気づくことも多いからしょうがない部分もあるが、

          無駄と気づいた時点で自分の行動や考えを変えていかないとより多くの無駄な時間を費やしてしまう。

          目標がはっきりしているのだから、「時間」を大切に扱い、

          目標の達成のためだけに「時間」を使っていく必要がある。

          もちろん、理想と現実は合致しない部分もあるが、

          有限である「時間」を大切にし、目標が達成できるように働き方や目指す方向を修正しようと思う。

           

          自分を信じて手探りで進むしかない

          2018.05.02 Wednesday

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            事務所開業後の最初の案件で

            どうしても建築主がチークのフローリングを使いたいということで、

            安くチークを入れるためにご自分でフローリングの販売会社を探しだしてきた。

            そして、その担当者は建築主の思いも汲んで

            ちょっとでもコストを抑えるために

            無塗装品を現場納品し、建築主と共に現場塗装を行った。

            そのやり取りを知り、またその建築主もそのフローリングに大変満足していたので、

            私自身もその会社及びその担当者はとても信用できると考え、

            その後の案件は採用するしないはあったが、必ず見積を取るようになった。

             

            現在着工中のいくつかの案件でも実際に採用し、打合せ中の案件でも私からその会社の商品を勧めている。

            しかし、着工中の案件で依頼したものと違う厚みの見積書が届いたり、

            渡した図面の記載とは異なる部材寸法の発注書が届いたりしていた。

            また、1か月前から納品日を指示していたが、前日になって急遽、1週間以上納期が遅れる連絡があった。

            そんなことが続き、担当者は都度謝っていたが、彼が出張等が続いて忙しかったのは知っていたので、

            気にせずに今後もしっかりお願いしたいということを伝えていた。

             

            そんな中、現場からフローリングが必要数量に足りない、との連絡が入った。

            そこで、その旨、その担当者に伝え、急ぎ納品するようにお願いした。

            しかし、後日現場で話しているとそれ以外にも足りていない部材があることが分かった。

            以前にその担当者に納品してほしい部材とそれに関わる図面、その具体的な場所等を連絡していたので、

            何故そんなことになっているか分からなかった。

            その担当者に連絡を入れ、諸事情を話していると、その担当者がそもそも図面を読むことができない、とのこと。

            謝りながら、今度図面の見方を教えてください、と笑いながら言っていた。

            そして、なんとなく嫌な予感はしていたが、後日、数十万の請求書が届いた。

            その図面を読めていないことで見積できていなかった建材関係の請求書である。

            すでに建築主へは図面から拾い出したものとして請求書は渡していたので、

            今更、その請求書を建築主には出せない。

            こちらからすると、後出しの請求書は建築主へは提示できないし、

            私の方から必要な情報を伝えているのに何故こういうことになったかに対して、

            そちらはどのように考え、こちらはどうすべきだったか教えてほしいとの連絡をその担当者に行った。

            そして、今日、その担当者から連絡があった。

            「社長に掛け合って、5万円、値引きしてもらえることになりました。」

            こちらからの質問に対しての回答がある訳でもなく、謝罪がある訳でもなく、

            この担当者を信用していた自分がばからしくなって、怒る気にもならなかった。

            どちらかというと、自分の目が節穴だったことがショックだった。

            こちらも「値引きありがとうございます。近日、お支払いします。」と電話を切った。

            当初の信頼感でここまでお付き合いしてきたが、

            そんな無責任な仕事ぶりでは仕事を依頼したくても安心して依頼できない。

            今後、見積を依頼することもないが、仕方がない。

             

            自分で事務所を始めて一番不安だったのは、事務所運営を継続できるかである。

            そして、それと同じぐらいに不安だったのは、

            事務所を通しての私の行動の責任は全て私が取らなければならないことである。

            会社に所属していても自分で責任を取らなければならない場面も多いが、

            どうにもならない時にはバックに会社がいる。

            しかし、自営業者はそうはいかない。

            仮に自分自身に非がなくとも、責任を取る人は自分自身以外にいない。

            事務所開業1年目で信用・信頼できる人との仕事でないと事務所運営は危ないとは感じていたが、

            丸2年経ってそれはより強く感じるようになった。

            また、私自身、ある程度、人の性格や内面を見抜くことができると考えていたが、

            今になって思い上がりだったと思う。

            他人のことを理解することは、そんなに簡単なことではない。

            私自身にも言えるし、私以外の他者にも言えるが、

            人の本性は結局、絶体絶命な場面やお金が絡む時にしか分からない。

            信用・信頼できる人はそんな時でも逃げずに踏みとどまって

            自分なりの責任を果たそうとする。

            自分なりの筋を通そうとする。

            それは実際に今までそんな人達に会ってきたから確かなことだと思う。

            そして、私自身も彼らのその姿を立派だと思うから真似してきた。

            また、そのような姿勢を自分自身が取ることで

            長い付き合いの人はそんな信用・信頼できる人しか残らないような気がする。

             

            設計の仕事の多くは、初めてお会いする建築主、初めて組む施工者、

            初めて使う商品のメーカー等、よく知っている者同士の継続的な仕事ではない。

            だから、どうしても蓋を開けてびっくりということが多い。

            それは設計者自身にも言えることではあるが。

            それでも大きな枠組みで言えば、設計業務も社会の中の商売の一つに過ぎない。

            そして、商売について一つ言える確かなことは「信用・信頼が最も重要」であると思う。

            これはどんな業種にも当てはまると思う。

            誰しも、ミスや勘違いはある。

            だが、どんな時でも逃げずに踏みとどまって、

            信用・信頼を勝ち取る仕事をしていきたいと思うし、

            どんな状況でも自分の責任を果たす覚悟は一生持ち続けたいと思う。