令和元年度改正建築物省エネ法説明会

2019.11.30 Saturday

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    省エネ法が改正され、今までは大規模な建物が主な対象だったが、

    戸建て住宅も省エネ仕様に関しての説明が建築主に対して必要になるとのことで、

    説明会の申し込みを行い、参加してきた。

     

    説明会の会場の様子。

    定員に対して申し込みは定員にすぐに達して締め切りになった。

    実際、広い会場だったが、満席状態で関心の高さが伺われた。

     

    説明会で配布された資料。

    配布されて中身を確認したが、

    あまりの資料の多さに始まる前からげんなりした。

     

    説明を聞きながら、配布資料に目を通していったが、

    これだけ資料が多いが、内容がかなり被っている。

    よくよく見ると作成元が微妙に違っているので、

    似たような部署が似たような書類を作っているのが目に浮かんで、

    なんとなくかなり無駄な資料に思えてきた。

     

    説明会は2部構成で全部で3時間だったが、

    今後変わっていく具体的な内容を1部で説明してもらって静聴した。

    ただ、資料に書かれている内容の通りで

    内容も資料に目を通して、今後の公的機関から発信される情報を

    チェックしていけば対応出来そうな内容だったので、

    1部が終わった時点で会場を後にした。

     

    以前にフラット35を省エネ仕様で出すことがあり、

    省エネ計算がエクセルでもできると以前に参加した説明会でも聞いていたので、

    その時はエクセルで自分で全て計算し、提出した。

    ただ、分かりきった部分の標準仕様の詳細図を作図して、

    添付書類として作成しなければならなかったり、

    仮に結果の数値を1.00を満たせばよい所、

    0.80で十分クリアしているが、

    検査機関と0.80か0.81かの計算の仕方で違いが出て、

    何度もやり取りをしたことがある。

    実際、省エネの計算を行って分かったのは日本の建物の断熱性能は

    ほぼ窓で決まってしまうということである。

    それ以降、省エネの計算を行ってはいないが、

    分かりきっている内容を検討するのは私自身、

    かなり苦痛に感じるのが分かったので、

    今後の対応は考えていきたいと思う。

     

    再来年から戸建て住宅でも省エネ上の対応が必要になる。

    パリ協定のCO2削減目標に対応していくために

    法律が改正されたが、今回の説明会を聞く限りは

    以前に自分で計算したほどの手間はかからずに書類作成できそうなので、

    その点は安心した。

    年々、設計図以外のいろんな書類を作ることが増えている気がするが、

    できることなら設計者は設計図作成にだけ集中させてほしいと願う。

     

     

    完成までもう少し

    2019.11.29 Friday

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      いつものリノベーション現場の工事監理に向かった。

       

      2階廊下廻りの鉄製手摺。

      1回目の仕上げ塗装が先日完了していた。

      ただ、その後、建築主から連絡があり、

      現場の埃が付着したまま塗装して仕上げが荒いのでは、と連絡があった。

      現場監督の話を聞き、実際に手摺を見た。

      確かに埃が付着して荒く見える部分もあったが、

      下地の錆止め塗料や仕上げ塗料が多少粘着性が高いので、

      多少、だまになっていたのが、一番の原因のようだった。

      すでに全体的にケレンされており、仕上りは滑らかになっていた。

      これから2回目の仕上げ塗装を行うので、建築主も納得できる仕上りになるはずだ。

       

      2階廊下のスノコ部分。

      きれいに仕上がっており、念のため確認していると、

      鉄製手摺とスノコの位置が微妙にずれている。

      原因を突き止めるために現場監督といろいろと話をした。

      結果分かったのは今回の工事で製作した鉄製手摺とスノコ自体は精度良く作っていたが、

      逆に躯体の木材が多少歪んでいるため、

      逆に精度良く作った側が歪んで見えていることが分かった。

      既存の躯体に合わせて微調整してもらうことになった。

      改めて、図面だけでは建物は完成しないなと思わされた。

       

      LDKの天井にラワン合板を施工中。

      今回、建物のコンセプトやイメージ等から

      メインの天井材にラワン合板を選択した。

      まだ、施工途中ではあったが、その選択は間違っていなかったと思った。

       

      工事も終わりが近づいてきたが、

      今回特に感じたのが建物自体とは関係ないが、

      職人さんの高齢化である。

      実際に手を動かすことが仕事だから体力がある若い人が良い面もあるが、

      それをカバーできる技術や経験は非常に頼もしくも思える。

      しかし、以前からなんとなくは感じていたが、

      どの職人さんも60歳を超え、一番上は80歳近くだった。

      現場監督とも話していたが、

      東京オリンピックや数々の災害で

      職人さんが取られてしまっているという部分もあるが、

      現役を引退していく職人さんの数に対して、

      新たに入ってくる職人さんの数が圧倒的に少ないということだ。

      建設業界では以前から人手不足は度々話題に上がるが、

      私が思うに、この業界に限らず、

      人口はすでに減少に転じ始めているが、

      仕事や計画は時間差でそれが始まるからちょうど今が転換期で

      仕事の量と人材の数のギャップが生まれているからだと思う。

      おそらく10,20年後にはそのギャップも埋まり、

      落ち着いてくるのではと考えている。

       

      ちなみに、建築士も約10年前の統計だが、

      1級、2級、木造建築士を合わせて約100万人がいる。

      ただ、平均年齢は約55歳だと言う。

      50歳以上の建築士が約2/3を占める。

      それからすでに10年以上経って、今は平均年齢はいくつになっているのだろうか。

      ただ、世の中は常に変わり続けているが、

      いろいろ考えても結局、目の前の仕事に全力を尽くし、

      常に自分自身を向上させていく気持ちを持っていることが重要だと思う。

      私自身、建築家というよりは設計職人のようなものを目指しているから、

      どんな変化があってもぶれずに

      設計に対して、そして、自分自身を研ぎ澄ませていくことに集中していきたいと思う。

       

      今週も

      2019.11.22 Friday

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        今週も毎週恒例のリノベーション現場で現場確認を行った。

         

        現場監督と建具屋との打合せ風景。

        1階は全て製作建具なので、建具金物や建具の納め方を1か所ずつ確認していった。

        図面上に寸法は記載しているが、

        当初の現場調査時の寸法が大元になっているので、

        建具屋さんに1か所ずつ今の現場状態で現場採寸してもらった。

        また、図面では吊金具はほぼ見えてこないので、

        その色までは指定していなかったが、

        把手等の色からこの色が合うのでは、逆に建具屋さんから提案があり、

        こちらの意図を汲み取ってくれていたので、その内容での製作をお願いした。

         

        玄関廻りの風景。

        工事も佳境を迎え、大工、建具、塗装、等、

        いろいろな職人さんが入り乱れて作業を黙々と進めていた。

        私の方も彼らの邪魔にならないように

        現場監督と細かな内容を黙々と打合せしていった。

         

        屋根と外壁の取り合い部。

        今回工事では工事範囲に含まれていないが、

        先日、かなり前に雨漏りしたらしき部分の外壁が脆くなっていたので、

        その他の部分も含め、建築主と現場監督、私とで足場があるこのタイミングで

        全体を確認していった。

        全体を確認したが、経年劣化の割れが一部あるものの、

        雨漏り等で割れている部分はなく、

        しっかり庇が守ってくれているようなので、

        脆くなっていた部分のみの補修を行うことになった。

         

        現場確認を終え、以前から建築主より相談のあった

        空き地の土地利用の考えを聞くために

        その土地に一緒に向かった。

        その敷地は私自身もなんとなく見覚えのある土地で立地がかなり良い。

        また、話を聞いていてこちらもわくわくするような計画内容だった。

        ただ、予算はかなり限られている。

        まともにいけば私も魔法使いではないから予算と計画内容が合致しない。

        それでも、その計画内容を楽しげに話している建築主を見ながら

        魔法を使うように楽しいプランを提案しようと心に決めた。

        目指す先は遥かに遠い

        2019.11.19 Tuesday

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          JUGEMテーマ:人生論

          もう少しでいつもの午前3時。

          早く寝ようとするが、何故かこの時間になってしまう。

          申請書を取りまとめていて、

          日が変わる前に終わらせるつもりが、

          この時間になってしまった。

           

          この取りまとめていた申請書も

          もう少しで2年やり取りしている申請には負けるが、

          約1年かかって明日ようやく提出できる。

          以前に設計事務所で大規模な建物の申請を何回も出していたが、

          長くて半年ぐらいの記憶しかないから、

          ここまで時間がかかるのが謎だ。

           

          明日は打合せ等がないから

          午前中に行政法論文の答案構成を行い、

          午後からは来月頭締め切りのプロポーザルの原案を取りまとめる予定。

          したいことができるのはありがたいが、

          今年はまだ終わっていないが振り返ると仕事の依頼がしばらくない。

          先日急ぎということでプレゼン案をすぐに取りまとめて提出したが、

          まだ返事はない。

          また、今年は特にプレゼン案を提出しても

          返事が結局なく、まだ検討中かどうかの問合せをしても

          その回答すらないことが多かった。

          半年先、1年先は大丈夫だろうかと不安が募る。

           

          たまに他の設計事務所のHPを見ることがある。

          ブログ等をしている事務所もあるので覗いてみると、

          現場報告の内容は当然として、

          ふらりと訪れた海がきれいだった、とか、

          家族旅行の紅葉がきれいだった、等の内容もある。

          私は建築もして、法律も勉強しているから時間が人より少ないのは当然としても

          同じ設計事務所なのになんだか優雅だなと思ってしまう。

          必死に建築の本を読み込んだり、

          夜中まで申請書を取りまとめたりして、

          不安と常に隣り合わせの自分と対比して

          うらやましくも思い、その余裕は何なんだろうと疑問にも思う。

           

          小学生、中学生の頃を振り返っても

          体育の授業で徒競走をすればクラスで後ろから数えた方が早かったし、

          受験前の学年テストの順位も後ろから数えた方が早かった。

          ただ、その状況の自分に気付いて悔しく思って

          必死に努力しているうちに気付けば前の方に来ていた。

          自分自身でも思うが、

          建築と法律に関して私の目指す先は遥かに遠い。

          なかなか結果は出てこないだろうし、

          ひょっとすると私の望む結果まで行きつかないかもしれない。

          それでも私の望む結果に結びつく可能性のあることを

          一つずつしっかり実行していきたい。

           

          工事は進んでいく

          2019.11.14 Thursday

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            最近の毎週の仕事として、リノベーション現場へ向かった。

            今日も施工者に加え、建築主にも現場へ足を運んでもらって

            現場で説明し、いろいろなことを決定していった。

            現場で説明するのが一番分かり易いので、足を運んでもらえるのはありがたい。

             

            外壁の焼杉の一部を張り終えていた。

            焼杉の内側はシルバータイベックを採用している。

            一般的に住宅の断熱は断熱材のみの話になりがちだが、

            シルバータイベックは遮熱性があり、

            断熱の計算には数値としては出てこないが、実質的に断熱の効果が高い。

             

            一番手前の梁が元々の構造梁で

            それ以外は今回設置の化粧梁である。

            元々の構造梁は見た目がくすんでざらついた印象だったが、

            サンダー掛けをすることで印象がかなり変わった感じになった。

            計画では表面を突板で巻く等を考えていたが、建築主との相談の結果、

            このままで行こうということになった。

             

            新設の階段と鉄製手摺。

            階段は木製で明るさのことも考慮してストリップ階段とした。

            建物のコンセプトから手摺もシンプルな形状とした。

             

            現場へ毎週来ているが、

            来る度に建物が完成に向かっているのを感じる。

            建設業界も他の業界と同様に高齢化と人手不足で

            施工者も当初工程に合わせていくことですら苦労していたが、

            工程が遅れ気味になったり、取り戻したりしながら

            工事がここまで進んできた。

            元々、建築主の引っ越しを師走始めに予定していた。

            だが、シロアリの被害等もあって工事が始まってすぐに遅れてしまったが、

            なんとか年内には引っ越しまでは済ませることができそうだ。

            工事も後半だが、建築主と施工者の橋渡し役として、

            引っ越しされるまでしっかりその役目を果たしていきたいと思う。