解体後の躯体

2019.09.06 Friday

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    リノベーション計画を進めていた案件で解体工事が始まった。

     

    柱と梁の骨組みのみの状態。

    築40年なので解体前は雨漏りやシロアリの害も懸念されたが、

    解体後に隅々まで調べたが、多少のシロアリの害もあったが、

    材を交換するまでもない程度であった。

    40年前の当時の建築主や大工がしっかり考えてくれていた結果だと思う。

     

    ただ、解体前の事前調査で詳しく調べていたので、

    柱位置や寸法等は事前情報通りだったが、

    梁の大きさや組み方が想定といくつか異なる所があった。

    あまり長い時間、検討している時間もないが、

    急ぎつつも各方面の関係者と協力してしっかり案を練り直したいと思う。

    次の40年後に解体した人に

    しっかりした仕事をしていたことが伝わるぐらいには頑張りたい。

    お疲れ様でした。

    2019.08.30 Friday

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      今日は愛媛の方の完了検査の日だった。

      朝から新幹線等を乗り継いで昼過ぎに現地へ到着した。

       

      建物外観。

      予定時間よりも早く着いたが、

      それよりも早く検査員の方も現場へ到着し、

      すでに検査を始めていた。

       

      LDK内観。

      検査員の後を付いて、質問等に答えていった。

      特に指摘事項もなく、完了検査が終わった。

      来週以降に検査済証を発行するとのこと。

       

      美容室のパーケットとモルタル仕上げ。

      鏡は建築主の施主支給品。

      壁のクロスが選んだものとイメージが異なるとおっしゃっていたが、

      全体的にまとまりのある空間だと思った。

       

      倉庫内観。

      建築主が悩みに悩んだ末の最終形。

      たぶん生活し始めたら、さらに進化しそうな雰囲気だった。

      また来た時にさらなる進化系に期待したいと思う。

       

      最後に見ておきたかった、道の駅八幡浜みなっとからの風景。

      約2年半前にプロポーザルの参加のため、

      この風景を夜行バスから降りた朝6時に眺めていた。

      その半年後に縁があって、この建築主から設計を依頼してもらい、

      今日に至る。

      本当に楽しい打合せをさせてもらった。

      また、いろんなアドバイスももらった。

       

      「建築のプロフェッショナルとして、新たな価値観を提案する」ことを

      目標として、事務所を始めた。

      フランクロイドライトやコルビュジェ等、

      世界の名立たる建築家が70,80歳で傑作と呼ばれる設計をしていたことから、

      私の目標もその歳ぐらいに実現できるのだろうかと考えていた。

      大学卒業後、設計を始めてから自分なりに一生懸命やってきて、

      そんな中でも建築主や施工者と協力して

      有難いことにどうにかこうにかそれぞれを満足させる仕事を続けることが出来ていた。

      ただ、独立してからここ数年はそれまでよりもいろいろな手段を使って工夫しているにも関わらず、

      完成までの道のりが険しく、以前とは異なり、

      なかなか思い通りにいかないような感覚だった。

      何故、以前できていたことが難しくなったのが分からなかった。

      私の何が変わってしまったのかを必死に考えていたが、

      ここ最近のいろんな方のアドバイスをもらう中でふと思った。

      設計の仕事をしてきて、私自身が事務所開業後、一つだけ変えたことがある。

      それは「建築のプロフェッショナルとして、新たな価値観を提案する」ことを目標に掲げたことである。

      この建築主やそれ以外のいろんな方の意見を聞いているうちにやっと気づいた。

      すでに「建築のプロフェッショナルとして、新たな価値観を提案する」ことが

      出来始めているということである。

      その高みを目指していたが、知らないうちにそれに近づき始めていたのだ。

      そうであれば、手段も単なる工夫では足らず、

      その目的に合わせるぐらいに変える必要があることが分かった

      よくよく考えればその通りだが、それに気づくまでにとても時間がかかった。

      逆に言うと、この2年半の経験で私自身が成長したのだと思った。

       

      別れ際、建築主から声を掛けてもらった。

      「本当にお疲れ様でした。設計を依頼して良かったです。」

      掛けてもらう言葉でそれ以上の言葉はない。

      私の方も長期間、長時間の打合せに毎回付き合ってもらって、

      しかも、建築主から設計者へのアドバイスも言いにくかったと思うが、

      それを勇気を出して言ってもらえたことでいろんなもやもやが晴れていった。

      私も建築主に声を掛けたい。

      「本当にお疲れ様でした。

      あなた方のような建築主に設計を依頼してもらって良かったです。」と。

      次に伺う時は完成写真の撮影をさせてもらう時である。

      来月からは新しい家での生活が始まる。

      幸せな日々を送って欲しいと思う。

       

       

       

      次なる方向を目指して

      2019.08.27 Tuesday

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        設計という仕事をしていて、

        数年前からの良く分からないもやもやが

        ここ最近のいろいろな出来事で何となく自分なりに状況が分かってきた。

        まずすべきは仕事の仕方を変えることである。

        予測が正しければ仕方を変えることで

        自分の中でこのもやもやがかなり改善できるはずである。

         

        話は変わり、現在の設計事務所はほぼ手書きをすることはなく、

        パソコン上でCADを使っている。

        日本での主流のCADはAutoCADとJw_cad、である。

        大手が主にAutoCADを使い、

        中小等がJw_cadを使っている。

        理由は単純でAutoCADは有料で、

        Jw_cadはネット上で無料で公開されている。

         

        そして、その仕事の仕方を変える手始めとして、

        CADのソフトをJw_cadからAutoCADに変えようと思う。

        図面を書く能力が特別変わる訳ではないが、

        それに付随するソフトの幅が変わるためである。

         

        パソコンソフト関連の本。

        今日だけで本を6冊買った。

        以前にも4年程、AutoCADは使ったことがあるが、

        その後の10年はずっとJw_cadで、

        それ以外のソフトも大学の時点で止まっているものも多い。

         

        パソコンソフト以外にも打合せで使う資料や

        その他ツールも変えて行こうと思う。

        変えると決めてもすぐには全てが変わる訳ではないし、

        変えて結果が望むものになるとは限らない。

        それでも、変える必要性を感じるので、

        かなりの労力がいるが、

        設計に関して自分自身をあるべき方向を目指して変化させたいと思う。

        何故なら、私は設計・建築のプロフェッショナルなのだから。

        プロポーザルを提出したが…

        2019.08.25 Sunday

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          昨日、著名な建築家達のプロポーザルを見学してきたが、

          今日は私がプロポーザルを提出してきた。

          今月初旬に公募して来週明けが締め切りという

          かなりタイトなスケジュールで

          いったん諦めかかったが、

          昨日も朝の5時まで作業していた。

          週末で郵便局は開いていないが、

          中央郵便局は開いている。

          事前に郵便局に確認すると

          日が変わるまでに提出すれば間に合いそうだったので、

          それを目指して仕上げていた。

          しかし、いつものごとく、プリンターの調子が悪くなり、

          無線LANの調子がおかしくなり、想定以上に時間をくった。

          書類を取りまとめて駅へ向かったのが、0時の15分前。

          中央郵便局に足早に向かったが、処理をしてもらったのは

          0時2分だった。

          局員の人が念押しで「今日の受け付けだから」と言われたが、

          ああ、そうかとしか思わなかった。

           

          話は変わるが、ここ最近、設計の仕事の当事者である、

          建築主、施工者との行き違いがとても多い。

          あまりに多いので私自身の何かが急に変わってしまったのかと思った。

          私も人間だから行き違いや勘違い等はゼロにはできないが、

          設計事務所等で勤めていた時も人と比べれば少ない方だった。

          また、自分で設計事務所を始めた時も

          全ての責任が私自身に降りかかってくることは分かっているから、

          図面の精度、枚数は今までよりも念入りに、

          パース、模型を使って、より一層の設計精度を向上させるべきと考え、

          それを実行していった。

          実際、初期の案件ではその効果もあり、建築主にも喜んでもらえ、

          現場もある程度の質を維持することができていた。

          だが、数年前からなんとなく思ったほどにはうまく物事が運んでいないような感じがあった。

          そして、ここ最近はそれが顕著である。

          内容とその時の私の行動や考え、

          そして、その時の建築主や施工者の様子を

          必死に思い出したり想像していた。

          いろいろ考えたが、それでもよく分からないので、

          設計を知っている、そして、知らない身近な人にも相談して意見を求めた。

          それでも明確な答えとしては出てこなかったが、

          なんとなく思ったことがある。

          私は今なんらかの転換点にいるような気がした。

          私の芯の部分である、原理原則は変える必要はないし、

          設計に対する私なりの方向性も変える必要はないが、

          設計の仕方や方法、考え方は

          設計を約14年携わってきてある程度、自分なりの形があるが、

          それは変える時期に来たのかもしれない。

           

          私は設計を趣味や遊びでやってはいないが、

          特にここ最近の出来事で設計はあくまでお金を対価にもらって

          設計という技術を提供しているのだという認識が強くなった。

          元々思っていたが、より強く、かつ、そういう認識がないと

          これからも設計をやっていくなら、

          その認識がないと私自身が危ういように思った。

           

          話は戻って、郵便局員の人もたった2分回っただけでも

          念押しで今日の受け取りと言ってくるのも仕事だからなのだ。

          ただ、そんな融通が利かないやり方や考えも

          ある意味、危険だと思う。

           

          この何とも言えない気分はまだしばらくは続きそうな気がするが、

          今は考える時間と割り切って、しっかり悩みたいと思う。

           

          守山市新庁舎プロポーザル公開プレゼン

          2019.08.24 Saturday

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            JUGEMテーマ:建築・設計・デザイン

            少し前に滋賀県守山市の新庁舎の公開プレゼンを行うことを知った。

            そして、その2次審査に通った設計事務所は

            遠藤克彦氏、隈研吾氏、シーラカンスアンドアソシエイツ、SANAA、等

            現在の日本を代表するような設計事務所ばかりだったので、

            これは見ておくべきと考え、早朝から滋賀へ向けて出発した。

             

            守山駅からバスで15分ぐらいにある守山市民ホール。

            あいにくの雨だったが、向かう途中のバスの車内は人が多く、

            同じ守山市民ホール前で多くの人が降りていった。

             

            プレゼンテーション開催の記載。

            建物内に入ると思ったほど人は多くなく混雑もしていなかった。

            しかも、世界的にも有名な建築家が何人もいるのに

            小ホールが会場ということに驚いた。

            雑誌でしか見ないような面々がそのホールを歩いていた。

             

            プレゼン内容や会場は撮影禁止だったため、

            撮影はできなかった。

            掲示しているプレゼン内容に目を通していったが、

            どれもきれいに仕上げていたが、

            それを見るだけでは内容がよく分からなかったので、

            プレゼンがより楽しみになった。

            記帳して会場に入ったが、

            その記帳に遠くは仙台と書いている人もおり、

            関心の高さが伺えた。

             

            プレゼンが始まった。

            要綱をなぞっただけとしか思えない案、

            要綱を踏まえた上でそれをさらに解釈して提案する案、等

            それぞれの事務所の特色が垣間見えて面白かった。

            また、図面を重視するプレゼン、全てVRでのプレゼン、

            模型写真とパースを絡めてのプレゼン等、

            プレゼン方法だけでも各社様々で

            それぞれに興味が湧いた。

            ただ、一番思ったのは当たり前だが、

            しっかり案を検討し、相手に分かり易くプレゼンした事務所が

            評価は高いように思った。

             

            設計だけに限らないし、設計事務所を運営していて度々思うが、

            当たり前のことを当たり前にすることほど、

            重要で大切なことはないと思う。

            何事も原理原則からずれると望む結果は得られない。

            傍から見れば些細なことかもしれないが、

            原理原則に基づいて、

            手を抜かず地道に私のすべきことをしていきたいと思う。