現場調査

2019.03.05 Tuesday

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    先日HPに問合せ頂いたリノベーションの案件は

    頂いた既存図面を元に計画内容を進めて、

    おおよその方向性が決まった。

    また、既存の住宅は建築主に最初にお会いした時以来行けていなかったので、

    今日は朝から夕方まで現場に張り付き、

    排水桝の位置や建具の大きさ等の既存の目視できる部分を調査していった。

     

    現場調査時の必需品。

    スケール、レーザー距離計、水平器、画板等。

    基本的には画板に図面を挟み込んで、スケールで測りながら図面に書き込んでいく。

    そして、天井や距離が遠く、手の届かない場所等はレーザー距離計で測る。

    移動の時に合わせて、水平器も一緒に持っていって

    床の傾きがないかどうか等を調べていく。

     

    各寸法や注意事項を書き込んだ図面。

    午前中から建物外部と周辺のライフラインの調査から始めたが

    昼を周った段階でまだ外部すら終わっていなかったので、

    コンビニでパンを買ってきて簡単に昼食を済ませ、

    夕方までほぼぶっ続けで調査を進めた。

    約6,7時間かけて書き込んだので、

    かなりの情報量を集めることができた。

     

    現場調査を終え、現場を後にする。

    来た時はまだ朝の日射しだったが、

    帰る時には夕日が差していた。

     

    新築の建物の場合はまず計画敷地をしっかり調査する。

    周りの建物はどのように建っているか、

    敷地の見晴らし、風通しが良い所はどこか、

    法的制限や条例はどのようなものがかかってくるか、等。

    それに対して、リノベーションは土地の条件も大切ではあるが、

    それ以上に現に建っている既存の建物の情報が何より重要になる。

    言うなれば、既存建物自体が計画敷地とも言える。

    実際は計画内容に合わせて天井や壁をめくらないと構造体の状況や

    床下、天井懐等の見えない部分の情報は把握できない。

    それでも、目に見える部分の情報をまずはしっかり拾っていくことが必要になる。

    今回は実際、先に頂いていた既存建物図面と実測ではいろいろと異なる所があった。

    かなりの時間をかけて拾ってきた情報量なので、

    これを図面化するのもかなりの時間がかかる。

    だが、料理と同じかもしれないが、

    一つ一つのことに手間を惜しまずに丁寧に進めていくことで

    完成したものは作る側も作られる側もきっとうれしくなるものになるに違いない。

     

     

    上棟後の打合せ

    2019.03.01 Friday

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      実家が昨日上棟し、また上棟後に工事も本格化するし、

      製作建具に関してこちらからの疑問・質問もあったので、

      現場へ向かった。

       

      上棟の翌日。

      上棟当日は夜に現地へ到着したので、

      ちらっと見に行くだけだった。

      当然、作業は終了していて誰もいなかったが、

      屋根のルーフィングまで終わっていた。

      翌日はあいにくの雨だったが、

      前日にルーフィングまで終わっていたので、

      特に問題もなかった。

       

      待合せの時間になり、

      工務店、大工さん、電気屋、建具屋、建材屋、と続々と

      関連業者さんが打合せのために足を運んでくれた。

      事前に質問のメモ書きを準備してくれている業者さんや

      両手いっぱいのサンプルを抱えてきてくれた業者さんもいて

      その姿勢がうれしかった。

      今回は特に製作建具が気にかかっていたので、

      一番最後に一番長い時間をかけて

      打合せを行った。

      着工前に図面は書いていたが、

      しっかり作ってもらうために

      さらに細かい図面を数枚、今回の打合せまでに作成していた。

      結局、作図に丸3日程度かかっただろうか。

      メールで図面を送付しようとしていた前日は結局、昼から書き始めて

      翌日の朝10時まで図面を書いていた。

      その後遺症か、まだ片目の二重が取れない。

      ただ、その甲斐もあって私としては非常に満足がいく打合せが出来た。

       

      設計者が図面を書いて、その図面で施工者が工事を行う、

      ということは当たり前のことではある。

      そして、今回の打合せでは設計者である私が

      片目の二重が取れないぐらいに気合を入れて図面を書いて、

      施工者側も事前にその図面をしっかり読み込んでくれて

      しっかり工事をするために下準備をしてくれていた。

      当たり前のことをしっかりと当たり前に行うことは本当に重要なことだと思った。

       

      各業者さんとの打合せが終わり、それぞれが帰っていった。

      大工さんは早速、黙々と作業を始めていた。

      この体制ならきっと良い家の完成を迎えることができるだろう。

       

      木製製作建具

      2019.02.26 Tuesday

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        木製製作建具の検討のため、図面に書きこみ中。

        今までに何度か木製製作建具の設計を行ってきた。

        予算上の理由や納まりのため、今の住宅では

        アルミサッシや樹脂サッシ、メーカーの既成品内部建具を使うことが

        ほとんどである。

        ただ、予算は限られていても力の入れ所の部分で製作建具を使うと

        やはり建物が映えるように思う。

         

        また、いざ製作建具を採用するとなっても

        組む施工者によっては、そもそも製作建具を作る建具屋さんに

        今までに作ったことがないと断られることもあるし、

        施工図まであげてくれてる建具屋さんもいる。

        今回は図面さえあればどうにかできる、とのこと。

        特に外部に面した製作建具では雨仕舞や使用する金物等

        詳細な部分まで検討・吟味することが必要になる。

        金物1つを決めるのに、メーカーのHPを3つ程度開いて、

        メーカーのカタログを4,5冊開いて、うんうん唸りながらようやく

        具体的に仕様が決まってきた。

         

        模型やCGで見栄え良く、寸法のないような図面で

        大枠の計画案のプレゼンをするのも設計。

        金物の幅を15mmにするのか、18mmにするのか悩むのも設計。

        設計って、やはり奥が深くて難しい。

        懐かしい場所

        2019.02.22 Friday

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          今日は鉄骨造のスロープ計画のため、

          構造事務所へ打合せに向かった。

          知り合いの構造設計者からの紹介で

          今まで電話でのやり取りを行っていたが、

          今日は初めて、事務所へ伺った。

          行って初めて気づいたが、

          大学の時に設計演習で題材になった、

          計画敷地のすぐ近くに事務所はあった。

          初めてお会いしたが、

          構造設計者らしく、物腰柔らかく、真面目な印象だった。

          いろいろと検討すべき課題が見つかったので、

          一つ一つ解決して前へ進みたいと思う。

           

          計画敷地近くの通りの風景。

          構造設計者との打合せ後に先日相談のあった

          店舗併用住宅の計画敷地を確認しに行った。

          まだ依頼されるかどうかも未知数だが、

          今までもそうしてきて、そして、

          去年の年末にも自分の中で決めたように

          これから設計するかもしれない、そして、

          土地と未来の建物への礼儀として計画敷地を確認した。

          計画敷地へ向かう途中に大学の卒業設計の時に

          題材にした通りを通った。

          久しぶりにこの通りを通ったが、変わらない風景だった。

           

          今日はたまたま大学の時に題材とした敷地を2か所も訪れたが、

          どちらもその時に見た風景とあまり変わりがなく懐かしい気持ちになった。

          あれから10年以上経って、変わらず設計をしていることがなんとなくうれしくなった。

          施工図

          2019.02.20 Wednesday

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            設計者が作図する図面は「設計図」である。

            また、図面でも「施工図」と呼ばれる図面があるが、

            これは施工者側で作図する図面である。

            以前にRC造やS造の設計を会社で行っていた時は

            現場が始まると施工会社から施工図が送られてきて

            その図面を元に現場で打合せ等を行っていた。

            しかし、住宅設計、特に木造となると、過去に

            施工図が現場からあがってきたことはない。

            RC造やS造を行っている会社はある程度規模の大きな会社が多く、

            また、構造的に現場の是正も難しいため、

            設計図を元に現場側で施工図を作成し、

            間違いなく施工できるかを施工図で現場側も確認しながら現場を進めていた。

            それに対して、木造を行っている会社は比較的小さな会社が多く、

            施工会社内で図面を書ける人が少ない。

            そのため、施工図が出てくることはなく、設計図で完成まで行くことが多い。

            どちらも良し悪しがあるが、個人的にはダブルチェックの意味でも

            そして、部分的にでも施工側で気になる所は図面を作図して

            確認してほしいと思っているが、現状は難しい。

            そもそも図面内容を読み込んでくれる施工会社も少ない。

             

            昨日、着工の準備を進めている愛媛の施工会社からメールが届いていた。

            中身を見ると基礎施工図が添付されていた。

            その「…施工図」という文字自体、見るのが久しぶりだったので、

            電話で話した時に施工図をいつも書いているか質問すると、

            全ての案件で全ての図面の施工図は書いていないが、

            気になる所があれば念のため、施工図を書くこともあるとのこと。

            こちらからすると、木造住宅で初めて施工図があがってきたので、

            驚いた反面、とてもうれしかった。

            施工側からすると、設計図通りにしていたつもりが意図を読み間違って

            やり替えが生じたりすることを防ぐためかもしれない。

            また、図面があるのだからその通り施工すれば問題ないのではないか、とも思えるかもしれないが、

            設計の理屈と施工の理屈は相反する所がある。

            そのため、寸法が書いてあっても違う意図で伝わったり、

            1本の線の意味が違う形で伝わることもある。

            現場が遠方でかつ初めて組む施工会社だが、

            最近のやり取りや今回の施工図で設計者としては安心材料が増えた。

            あとは施工がスムーズにいくように、足らずの情報を早めに準備したり、

            現場側で判断に悩む所をできる限りサポートしていって

            施工側も安心して施工してもらえるようにしていきたいと思う。

            そして、結果として、それが建築主のためにもなるのだから。