仕様決めが終わった

2019.07.26 Friday

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    今日は建設中の福祉施設の現場へ向かった。

    現場の段取りが良いので、こちらもそれに合わせて、

    まだ未定の仕様を決めるために

    建築主にも現場へ来てもらってサンプル等を見ながら、

    仕様決めが完了した。

    完成まであと2,3か月はかかるが、

    この時点で仕様決めが全て終わるのは珍しい。

     

    デイルーム全景。

    設備の仕込みも終わり、内装下地もほぼ終わりかけの状態である。

    一時期は職人さんで混み合っていたが、

    ある程度目処が付いてきたのか、今日はかなり人数が減っていた。

     

    敷地形状に合わせて長い廊下。

    建物コンセプトとして、外と内を小路で繋げることを想定してプランしたので、

    各居室が立ち並び、もっと閉塞感があるかと思っていたが、

    所々に開口部を設けているので、

    思ったよりも閉塞感を感じない廊下の雰囲気だった。

     

    建築主と現場打合せの後は役所へ申請の修正内容で打合せに向かった。

    先日提出していた内容で所々、修正箇所があったが、もう一息で終わりそう。

    建物完成は10月頃だから、最初に建築主にお会いしてから

    約2年近くかかっての完成となる。

    まだ完成はしていないが、今振り返っても、現時点でも苦難の連続だった。

    ようやくここまで来たが、完成して引き渡しするその日まで

    建築主、施工者と協力して突き進みたいと思う。

     

    設計依頼が来たものの…

    2019.07.25 Thursday

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      以前に私の事務所のHPやブログを見て

      設計依頼の連絡をくれた方がいた。

      その時は諸事情により話は立ち消えになってしまったが、

      最近、私のよく知っている土地で同じ方から連絡があった。

      お会いして、いろいろと話をした。

      その建築主は建築の仕事をしている訳ではないが、

      建築が好きでいろんな建築の情報や知識を知っていた。

      そして、計画している建物はRC造で

      事務所開設後は木造しかしていない私からすると、

      ぜひとも設計を担当させて頂きたい案件だった。

      しかし、予算の都合上、設計監理料は構造設計費等を除くと

      工事費の3%程度しか支払えないという。

      はっきり言って完全な赤字だ。

      それでも、その建築主の考え方や熱意、

      また、建物が滅多に携われないRC造ということで

      その設計依頼を受けることをその場で了承した。

      だが、その日以降もその判断が良かったのか間違っていたのか

      ずっと悩んでいた。

       

      そして、数日後、その建築主から連絡が来た。

      しかし、私が終日外出していたりしたので、

      その着信に電話できたのが、最初の着信から丸一日後だったが、

      同じ方から着信が4件も入っていた。

      そして、電話で話していると、先日了承した設計監理料を

      さらに消費税込みで受けてほしいとのことだった。

      加えて、その金額で受けてくれる他の設計事務所は知っているが、

      あなたの人柄を見込んで依頼しているとも言って頂いたが、

      今までのやり取りやその電話の内容も考慮してお断りすることにした。

       

      私の設計事務所の設計監理料は建物の用途や計画内容にも寄るが、

      例えば住宅の新築では工事費の10%を頂いている。

      事務所を開設する時に設計監理料に関して、

      行政の出している資料や他の設計事務所等のいろんな資料に目を通した。

      もちろん、10%よりも高い事務所もあればそれよりも低い事務所もある。

      いろんなことを考えて、きりも良いので、10%を基準にすることにした。

      工事費の10%と言えば、工事費が仮に3000万とすると、

      設計監理料は300万である。

      300万は大金ではあるが、

      実際に事務所を始めて4年目で思うが、

      安くはないが高くもない。

      そして、この仕事は表に出てこない仕事の方が多い。

      図面もたくさん書けば良いという訳ではないが、

      建物の完成度を担保しようとするとどうしても枚数が増えていく。

      そして、試行錯誤したり、いろんなことを調べたりして、計画内容や仕様が決まっていく。

      建築主や施工者とのやり取りも支障がない程度に手を抜こうとすれば

      手を抜けるかもしれないが、リスクが高いし、建物完成度は多少なりとも落ちるだろうし、

      そもそも私自身がそんなことをしたくない。

      住宅であれば器用に工程を進めれば半年から1年で完成するだろうが、

      事務所開設後に依頼頂いた設計案件は最初にお会いしてから

      1〜2年程度、時間がかかっている。

      それぞれが納得したものにしようとすると、

      どうしてもこれぐらいはかかってしまう。

      効率を考えると、いつも似た感じの設計を行い、

      設計監理料を安めに設定し、大量に案件をこなした方が効率的だろう。

      適正な設計監理料がいつもいつも頂けることもないのかもしれないが、

      結局、最終的な建物の完成度とそれに至るやり取りを

      私の思う最低限以上のレベルを保つためには仕方ないことなのかもしれない。

      無理が通れば道理が引っ込む。

      設計は道理に道筋を付けていく作業でもあるから、

      あまりに無理な案件は破綻してしまうだろう。

      今回のせっかくの設計依頼はいろいろと迷ったが、

      その破綻している状況が想像できてしまったからしょうがないのだと思う。

      自分の目指す設計を実現するために

      手を抜かず地道に日々の仕事に努めたいと思う。

       

      役所から役所へ、さらに役所

      2019.07.23 Tuesday

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        通い続けている役所のいつもの風景。

        雪が降る日もあったし、桜が咲く日もあった。

        今日は蝉が鳴いていた。

        担当課には滞在10分ぐらいで終わったが、

        あと何回この風景を見ることか。

         

        別件で次の役所へ。

        最初にこの場所を訪れ、その後、約4か月、別の部署とやり取りをし、

        当初のこの部署に戻ってきた。

        次の段階の指示を仰ごうとしたが、あまりに抽象的な指示だったのでしつこく質問した。

        その担当者が別に悪気があってそんなことを言っている訳ではないのは分かっているが、

        さんざん痛い目に遭ってきたから、申し訳ないけど、

        その担当者の口が歪むまで質問させてもらった。

         

        午後に作業をしていると、さらに別の役所から電話連絡。

        先日の打合せの指示通りの図面を提出していたら、

        図面内容に関してそこまで厳密に指示を守らなくて良いのではないかとの意見。

        いやいや、そうしなさいと言ったのはあなたですよ、と伝えると、

        それならそれで良いとのこと。

        それも悪気があって言っている訳ではないのは分かるが、

        そんなやり方、時間と労力がもったいない。

         

        現在、確認申請ではない申請を3件、別々の役所へ提出しているが、

        それぞれ、4か月、半年、1年半、のやり取りになっている。

        こちらからすると、どこも時間と労力の無駄が多いやり方で不満しかないが、

        相手方もそんな風には思わないのだろうか。

        ただ、どこも同じ感じだから、違和感は感じないのだろう。

        それでも私自身が反省すべきと思うのはそんなやり方に引っ張られて、

        そんなやり方に合わせてしまっていたように思う。

        相手が変わらないなら、こちらを変えてしまう必要がある。

        時間はお金より尊い。

         

        ウッドテック工場見学

        2019.07.20 Saturday

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          JUGEMテーマ:建築・設計・デザイン

          以前にお世話になった建築主兼施工者の方から

          誘ってもらい、昨日、ウッドテックの工場見学に行ってきた。

           

          ウッドテックショールーム内。

          ウッドテックは床専門のメーカーで、

          最近は無垢フローリングを使うことが多いが、

          複合フローリングを使う場合はこの会社の製品を使うことが多い。

          いろいろな建材会社はあるが、床専門のメーカーは珍しく、

          また、床専門がゆえにそのこだわりのようなものを

          この会社の製品に感じるためである。

          ショールームは何度か訪れたことがあるが、

          詳しく聞いていくと今まで知らないことも多かったので、

          非常にためになった。

           

          工場待合のご神木の木材。

          工場内は撮影禁止だったため、写真は撮れなかったが、

          最初の原木が最終の製品になるまでの全工程を見学させて頂いた。

          杢匠と呼ばれる原木を買い付けに行く方もたまたま工場にいらっしゃっており、

          その方の話も聞くことができた。

          フローリングの製作工程はおおよそは知っていたが、

          実際にその一つ一つの工程を見ることで

          建材一つをとってみても多くの人達の日々の努力で

          現場へ届けられることがより具体的にイメージすることができた。

           

          工場見学が終わり、帰り道、そのお世話になった建築主兼施工者と

          いろいろと話すことができた。

          最近のそれぞれの近況や考えていること等。

          以前に一緒に仕事をして熱い気持ちを持っている人ということは知っている。

          この仕事をしていて、気持ちだけではどうにもならないことも分かっているが、

          ただ、最後は気持ちが熱いかで大きく結論が変わることも分かっている。

          最初にお会いしてから仕事が終わってからも定期的に会っているように思う。

          なかなかタイミングが合わず、一緒に仕事はまだ出来ていないが、

          お互いが切磋琢磨する限り、仕事でお会いすることもあるだろう。

          その時までにさらに自分を磨いて、その方をうならせる程の努力を継続したいと思う。

           

           

          この水はどこから

          2019.07.19 Friday

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            1週間程前に建築主から1階の土間の隅っこに

            水染みのようなものがあるとの連絡があった。

            写真も送ってきてもらったが、

            詳細を確認するために施工者と何度もやり取りを行った。

            しかし、私や施工者の知識、経験上も思い当たらない現象で、

            すでに施工者の方も一部、壁をめくったり、その真上のバルコニーに水を張ったりして、

            可能性のあることは一通り、行っていたが、原因が掴めないという。

            昨日はその内容の確認をメインに現場へ向かった。

             

            土台上が半間分だけ濡れている。

            土台より上に水が下りてきた形跡もなく、横からも下からもなく、

            土台は上側だけが濡れていた。

            結露も疑ったが、施工済の断熱材も特に湿っていなかったという。

            私が来るまでも内部の壁を一部剥がし、外壁も一部剥がし、

            外部軒天も一部剥がし、土間も一部斫り、可能性が考えられる所は試したとのこと。

            設計側としても特にこの周辺に水道関係の管は来ていないし、

            特別な納まりをした訳でもない。

            現場監督とそこに立ち尽くして、頭を抱えていた。

             

            しばらく検討していたが、すぐには答えが出そうにもなかったので、

            それ以外の確認、検討すべき内容に先に取り掛かることにした。

             

            鋼板屋根と2階サッシと木枠部分。

            近日、足場を撤去するということで、

            私と建築主と現場監督で2階より上の部分の施工状況を確認していった。

            特に指摘するような内容もなく、きれいに仕上げてくれていた。

            物干しの位置や高さ、クロス仕様等、確認すべき内容を終え、

            再び、問題の湿っている土台の所に戻ってきた。

             

            土台周辺の様子。

            その約45cmの半間幅の土台の上以外の周辺も水らしきものも見当たらないし、

            その跡も見られない。

            現場監督といろいろと話す中で今まで試した以外に

            いくつか試す価値のある方法が出てきたので、

            それを今後、試してみることになった。

             

            建物の完成が近づいてきたこのタイミングで問題が浮上したが、

            逆に住み始める前に分かったのは不幸中の幸いかもしれない。

            設計者も施工者も頭を抱える内容だから、

            建築主の不安感は大きいと思うが、

            こういう時だからこそ、設計者と施工者が協力して、

            問題にしっかり取り組むことが重要だと思う。