構造に関しての現場打合せ

2019.09.23 Monday

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    またまたリノベーション現場。

    リノベーションは解体して初めて状況が把握できる。

    新築の場合は更地になった土地が敷地であり、

    計画初期段階からいろんなことを考えながら計画できるが、

    リノベーションはある程度、当たりを付けながら計画していき、

    解体して初めて敷地を見るようなものだから、

    どうしても手戻りが出てくるし、現場をずっと留めておくこともできないので、

    常に時間がない。

    この2週間は2,3日に1回ペースで現場へ来ているが、

    ここが勝負所なので、手を抜かずしっかり検討と行動をしていく。

     

    現場に資材が運び込まれていた。

    この日は現場監督や大工さんと構造補強の内容に関して打合せを行った。

     

    シロアリに食い荒らされていた水廻りの土台を撤去し、

    新設のヒノキの土台を入れ替え。

     

    この日の打合せでは一番年長者の大工さんを中心にいろいろと

    計画内容の打合せを進めたが、やはり経験者は頼りがいがあり、

    いくつか悩んでいた内容や最善の策としてどうすれば良いか等を

    説得力ある話をしてくれた。

    最終的には私から建築主に説明して、どうするかが決まるが、

    建築主、設計者、施工者、それぞれが最終の完成形を目指して

    それぞれがすべきことをしっかりしていけば、

    それぞれが納得のいく完成形へとたどり着くはずである。

    設計者は全体の責任者であり、橋渡し役でもあるから、

    その役割をしっかりと果たして行きたい。

    現場での説明

    2019.09.20 Friday

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      リノベーション案件で先日構造設計者と打合せした内容で検討し、

      図面を作図した。

      その内容を建築主に現場まで足を運んでもらって現場説明を行った。

       

      浴室部分の土間打ち。

      元々、土のままになっており、周辺の土台はシロアリに食い荒らされていた。

      今回、乾式のユニットバスを設置し、土間も打ったので、

      今後、シロアリに食い荒らされることもなくなるだろう。

       

      通気口部分の補修の様子。

      外部に面した開口部分は木造以外の構造も同じだが、

      開口の4隅に力が加わり易く、クラックやひび割れが生じやすい。

      その割れている所から水が侵入し、より被害を大きくする。

      今回はクラック部分は補修するまではないと判断し、

      ひび割れが生じている部分をモルタル補修することとなった。

       

      柱に4方向から梁が取り付き、一番大きな梁の下部はめり込みが生じている。

      この部分は既存の躯体のまま行く予定だが、

      梁が柱にめり込んで、見るからに厳しい様子なので、

      今後なんらかの補強を行う予定である。

       

      建築主にこの躯体が現しになっている状態で

      今後の構造補強に関して現場で概要を説明した。

      構造の内容は特に専門的な内容だから

      おそらく内容はほぼ伝わっていないに等しいのかもしれないが、

      それを踏まえた上でもこれから住む家の状態を実際に見てもらうことが重要だった。

      内容は伝わらなくとも、この構造補強が重要でそれに対して

      いろいろと検討し、対処しようとしているこちらの姿勢は伝わるはずだと思う。

      ここ最近の出来事で設計者の考えている内容は思った以上に

      建築主には理解しにくかったり、伝わりにくいことは分かったが、

      それでも伝わらないなりにこちらの気持ちや姿勢は伝えていくべきというのは変えたくないと思う。

      設計者の思う、当たり前の積み重ねが設計の本質だと思うからである。

       

      建築主との打合せの前に現場監督と軽い打合せを行った。

      現場監督が打合せをしながらメモをしていたが、

      メモを取らない現場監督の方が多数派だと思う。

      設計者もそんな当たり前のこと、原理原則を大切に設計を行っていきたいと思う。

      スローダウン

      2019.09.18 Wednesday

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        JUGEMテーマ:人生論

        先日引き渡しを終えた建築主からメールが来た。

        少しずつ引っ越しを行っているとのことだったが、

        何人もの知り合いから新築の家を見せてほしいと言われ見せると、

        みんなテンションが上がっていたとのこと。

        改めて、本当に良い家を設計してもらって

        ありがとうございました、と言って頂いた。

        私が図面を書いて設計を行ったが、

        私のイメージはどんな建物も建築主との合作のイメージだ。

        私だけの力だけではなく、

        建築主との打合せやその建築主の人柄がその建物の完成度を決めていると思っているから、

        第三者に建物の完成具合を褒められると

        もちろん私もうれしいが、その建築主のことも褒められているようで

        違う意味でうれしくなる。

         

        ふと気づくと今関わっている案件が一時期に比べると落ち着いてきた。

        特に今年は2年前から関わっていた3つの案件が来月を最後に全て完成する。

        事務所を開設して4年目だが、

        1年目は自分なりの型を見つけるのに四苦八苦していたが、

        2年目以降は実際に依頼された案件、計画で終わった案件、等、

        休みなく、日々夜中まで図面を書いたりメールを送ったりして、

        がむしゃらに今日に至るまで走り抜けた気がする。

        設計事務所は設計の依頼を受けて初めて仕事として成立するから、

        常に自転車操業の仕事である。

        ただ、事務所を運営しながら徐々に仕事を精査し、絞っていくことで

        ようやく落ち着いてきた気がする。

        と言っても、仕事が来ない不安は常につきまとうから

        本気で落ち着いてはいられないが。

         

        話は変わるが、少し前のニュースで老後資金は2000万必要というのがあった。

        ただ、自営業者である設計者は国民年金だけなので、

        その前提でいくと2000万では全く足りない。

        自分でも計算してみたが、えっ、という額の貯金が必要であることが分かった。

        しかし、設計事務所はサラリーマンと異なり、定年はない。

        体力と建築主にさえ恵まれれば年金生活は良くも悪くもない。

        ただ、7,80歳の設計者に若い夫婦が設計を依頼するかというと怪しいとは思う。

        だから、事務所開設後は事務所を継続していくことも考えつつ、

        老後の蓄えも必要ということが頭によぎりながら走ってきた。

        そして、仕事が落ち着いてきた最近、事務所の継続と老後生活を考えた時に

        再び走り出さなければと思ったが、ふと思った。

        たぶん今のまま、休みなく夜中まで毎日仕事をして必死に走っても

        目標とする「建築と法律のプロフェッショナル」に少しずつ近づいていくかもしれないが、

        仕事量が軽くなった今だからこそ、すべきことがあるのではないだろうか。

        もちろん、今後もインプットとアウトプットは死ぬまで続けていくだろうが、

        最近のいろんな人からの打合せのやり方の助言で

        設計事務所としてのバージョンはアップすると思う。

        ただ、私自身が考えているいくつかのすべきことに時間をつぎ込んで

        私自身をバージョンアップすることが長い目で見ると必要なことかもしれないと思う。

        先々を考えれば不安に苛まれるが、

        このタイミングで考え方や生活を敢えてスローダウンさせて

        今すべきと思うことに集中的に取り組みたいと思う。

        私自身も納得のいく、「建築と法律のプロフェッショナル」に

        より近づくことができるかもしれない。

         

        今日で三日目

        2019.09.12 Thursday

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          JUGEMテーマ:建築・設計・デザイン

          リノベーション案件で一昨日は建築主と打合せ、

          昨日は施工者と現場打合せ、今日は構造設計者と現場打合せを行った。

          三日連続の打合せや検討であるが、完成時期や施工者の段取りを考えると

          焦ることなく急いでいく必要がある場面である。

          意匠設計者である私からしてもいくつか構造的に悩む部分があったので、

          いつも依頼している構造設計者にも現場へ来てもらって、検討、打合せを行った。

           

          1階柱と2階柱位置がずれており、

          梁もそれに合わせて通りが微妙にずれている。

           

          中央の柱に4方向から梁が取り付いている。

          構造設計者と力の加わり方を既存構造と計画構造とを照らし合わせながら、

          屋根→2階→1階→土台、とそれぞれ検討していった。

          本当は屋根荷重から土台までできる限り、垂直に力がかかっている方が

          構造的にはシンプルで強いが、検討し始めると何か所かはあみだくじのように

          複雑に力が行ったり来たりに加わっていることが分かってきた。

           

          木造の耐震補強は規定があるので、

          それに則って検討していけば一応は対処できる。

          ただ、それはあくまで数字上の話で

          構造的なバランスがより重要だと思う。

          熊本地震で耐震等級3の住宅が倒壊したのが良い例である。

          最近は古い木造の建物をリノベーションして

          カフェや店舗に再利用している例も多くあるが、

          多くの例が見るからに地震が来ても大丈夫かなと思えるような感じで、

          耐震補強すらしていない案件も多いように思う。

          ウィトルウィウスの「強・用・美」ではないが、

          建築はただ見栄えが良いだけでも良くないし、

          構造的に強いからと言って、柱や壁が多い、四角い箱を作れば良い訳でもない。

          また、使い勝手が悪くても良くない。

          それらのバランスが良くて、初めて良い建築だと思う。

          「強・用・美」よりもさらにコストの要素も重要である。

          コスト度外視ならどうとでもできるだろうが、

          そんな案件はあり得ない。

           

          構造設計者と現場打合せして、検討すべき内容がはっきりしてきたが、

          だからこそ悩む内容も増えた。

          だが、ここでしっかり悩むことがこの建物にとって

          より良いことだと信じて、しっかり検討したいと思う。

          シロアリ被害

          2019.09.11 Wednesday

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            リノベーション現場の最後の内部解体部である、

            水廻りの解体が終わった。

            ただ、心配していたシロアリの被害があった。

             

            シロアリ被害のある土台部分。

            シロアリの被害は今までに何度か見たことがあるが、

            水廻りの土台部分はかなり被害がひどかった。

            施工者に聞く限りは水廻りの土が多めに盛っていたとのことで

            基礎高さはそれなりにあるが、湿気た土が土台に近かったため、

            被害が拡大してしまったようだ。

            土台部分は交換する必要が出てきてしまった。

             

            防蟻処理の様子。

            今日は早速、防蟻処理の工程を行っていた。

            通常、地面から1m前後を防蟻の薬剤を塗布する。

            今回は水廻り以外は特にシロアリ被害は見られなかったが、

            念には念をで、建物の全体的に念入りに、かつ、水廻り周辺は

            1m以上の所まで防蟻処理をしっかり行ってもらった。

             

            明日は構造設計者を交え、現場で構造の確認を行う。

            次の40年もしっかり堪えてもらうために

            設計者としてできる限りのことをしっかり実行していきたいと思う。