今週も

2019.11.22 Friday

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    今週も毎週恒例のリノベーション現場で現場確認を行った。

     

    現場監督と建具屋との打合せ風景。

    1階は全て製作建具なので、建具金物や建具の納め方を1か所ずつ確認していった。

    図面上に寸法は記載しているが、

    当初の現場調査時の寸法が大元になっているので、

    建具屋さんに1か所ずつ今の現場状態で現場採寸してもらった。

    また、図面では吊金具はほぼ見えてこないので、

    その色までは指定していなかったが、

    把手等の色からこの色が合うのでは、逆に建具屋さんから提案があり、

    こちらの意図を汲み取ってくれていたので、その内容での製作をお願いした。

     

    玄関廻りの風景。

    工事も佳境を迎え、大工、建具、塗装、等、

    いろいろな職人さんが入り乱れて作業を黙々と進めていた。

    私の方も彼らの邪魔にならないように

    現場監督と細かな内容を黙々と打合せしていった。

     

    屋根と外壁の取り合い部。

    今回工事では工事範囲に含まれていないが、

    先日、かなり前に雨漏りしたらしき部分の外壁が脆くなっていたので、

    その他の部分も含め、建築主と現場監督、私とで足場があるこのタイミングで

    全体を確認していった。

    全体を確認したが、経年劣化の割れが一部あるものの、

    雨漏り等で割れている部分はなく、

    しっかり庇が守ってくれているようなので、

    脆くなっていた部分のみの補修を行うことになった。

     

    現場確認を終え、以前から建築主より相談のあった

    空き地の土地利用の考えを聞くために

    その土地に一緒に向かった。

    その敷地は私自身もなんとなく見覚えのある土地で立地がかなり良い。

    また、話を聞いていてこちらもわくわくするような計画内容だった。

    ただ、予算はかなり限られている。

    まともにいけば私も魔法使いではないから予算と計画内容が合致しない。

    それでも、その計画内容を楽しげに話している建築主を見ながら

    魔法を使うように楽しいプランを提案しようと心に決めた。

    工事は進んでいく

    2019.11.14 Thursday

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      最近の毎週の仕事として、リノベーション現場へ向かった。

      今日も施工者に加え、建築主にも現場へ足を運んでもらって

      現場で説明し、いろいろなことを決定していった。

      現場で説明するのが一番分かり易いので、足を運んでもらえるのはありがたい。

       

      外壁の焼杉の一部を張り終えていた。

      焼杉の内側はシルバータイベックを採用している。

      一般的に住宅の断熱は断熱材のみの話になりがちだが、

      シルバータイベックは遮熱性があり、

      断熱の計算には数値としては出てこないが、実質的に断熱の効果が高い。

       

      一番手前の梁が元々の構造梁で

      それ以外は今回設置の化粧梁である。

      元々の構造梁は見た目がくすんでざらついた印象だったが、

      サンダー掛けをすることで印象がかなり変わった感じになった。

      計画では表面を突板で巻く等を考えていたが、建築主との相談の結果、

      このままで行こうということになった。

       

      新設の階段と鉄製手摺。

      階段は木製で明るさのことも考慮してストリップ階段とした。

      建物のコンセプトから手摺もシンプルな形状とした。

       

      現場へ毎週来ているが、

      来る度に建物が完成に向かっているのを感じる。

      建設業界も他の業界と同様に高齢化と人手不足で

      施工者も当初工程に合わせていくことですら苦労していたが、

      工程が遅れ気味になったり、取り戻したりしながら

      工事がここまで進んできた。

      元々、建築主の引っ越しを師走始めに予定していた。

      だが、シロアリの被害等もあって工事が始まってすぐに遅れてしまったが、

      なんとか年内には引っ越しまでは済ませることができそうだ。

      工事も後半だが、建築主と施工者の橋渡し役として、

      引っ越しされるまでしっかりその役目を果たしていきたいと思う。

      毎週来ます

      2019.11.08 Friday

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        意図せず、毎週通っているリノベーション現場へ向かった。

        今日は建築主にも時間をずらして現場へ足を運んでもらい、

        いろいろと確認作業をする予定になっていた。

         

        既存の丸太梁を残して勾配天井を作っている。

        ぱっと見は分からないが、丸い梁とボードの取り合い部が施工者泣かせの納まりである。

        丸太は自然の形だから真っすぐなように見えて真っすぐな部分があまりない。

        そこに天井のボードを当てていくが、相手が真っすぐではないので、

        どのように納めるかが難しい。

        施工者と相談しながらその妥協点を話し合った。

         

        1階LDKの床のヘリンボーン仕上げ。

        先週時点で大工さんが頭を抱えていたが、

        1週間後の今日にはほぼ張り終えていた。さすがだ。

        ヘリンボーンは無垢材で、かつ、一つ一つのパーツが小さい。

        1年を通しての膨張収縮、パーツごとの微妙な誤差、等、

        それらのいろんな要素を加味しながら張っていく必要がある。

        全くの隙間なく、全くの軋みなく張るのは不可能だと思うが、

        それでもプロに任せた以上、ある程度の品質、仕上りが期待されるので、

        建築主が住み始めた時にそれがはっきりしてくると思う。

         

        施工者との現場打合せ後、建築主も現場へ到着し、

        外構に関してのやり取りや照明関係の確認、クロスのサンプル確認等を行っていった。

        一つずつこちらも丁寧に説明していったが、

        建築主もそれを必死に理解したり、検討したりしてもらえたことで

        懸案事項が一つずつ解消されていった。

        施工者との打合せ、建築主も交えての打合せをそれぞれ数時間ずつ行ったが、

        いろいろと決定したり、今後の具体的課題が見えたりして充実した打合せとなった。

        現場を立ち去る時に答えは分かっていたが、念のため、現場監督に聞いた。

        「来週も現場打合せはありますか。」

        「そのつもりですが。」

        今日の打合せでほぼ懸案事項もなくなっていたので、

        次は何の打合せを行うのか疑問にも思ったが、

        現場監督のやる気の裏返しと私としては捉えているので迷わず答えた。

        「毎週来ます。」と。

        何回でも現場へ

        2019.10.31 Thursday

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          気付けば最近はリノベーションの現場に毎週、

          足を運んでいる。

          現場にはできる限り足を運ぶ方だが、

          過去、毎週行くのはあまり記憶がない。

           

          石膏ボードを机に急ごしらえの打合せスペース。

          現場に着いて早々に電気屋さんとの打合せが始まった。

          図面にはこう書いているが、こうした方が良いのではないか、

          別の工事と干渉する恐れがあるから、ここはこうしても良いだろうか、等。

          図面の計画内容と実際の施工する場合を比較して

          より良い完成形になるようにいろいろと提案してくれた。

          当たり前のことのようだが、結構当たり前ではない。

          私の経験上、電気屋さんは特に良くも悪くも図面通りに施工して

          あまり質疑を挙げてくれないことが多い。

          設計者側で全て完璧にすれば良いのかもしれないが、

          使い勝手を考えるとそのコンセントの高さをちょっと上げておいた方が

          誰もが良いと思う所も「図面に書いてある通りに施工しました。」と

          言われることが多い。

          一言相談してくれれば良かったのに、と思う。

          今回は電気屋さんといろいろと意見交換が出来て良かったと思う。

           

          天井面の断熱材の施工状況。

          今回の計画では断熱材は天井と1階床下を施工し、

          壁には断熱材を入れていない。

          既存の壁が土壁のため、撤去するとコスト面の負担が大きいためである。

          また、既存の土壁のままでも断熱性能、さらには耐震性能がある程度期待できるため、

          土壁をそのままにすることになっている。

           

          1階LDKの床材である、ヘリンボーンの張り方を大工さんが検討中。

          床の合板に墨を打って、大工さんが独り言を言いながら張り方の検討をしていた。

          よく使われる複合フローリングに比べると1枚当たりの大きさがとても小さい。

          また、同じ寸法で製材はされているものの、微妙な誤差もある。

          何も考えずに張ると端の方ではきれいには納まらない。

          私や現場監督も加わって、いろいろと話をしたが、

          最後は大工さんも気持ちを決めたようで実際に張る準備を始めていた。

           

          リノベーションは事前にしっかり計画しても

          結局、計画に合わせて解体して初めて建物の状態が分かる。

          今回も土台がシロアリの被害を受けていたり、

          予想もしない梁の継ぎ方をしていたりで毎週現場へ来て、

          施工者と必死に考えながら現場を進めている。

          ある程度、落ち着いてきたものの、来る度にいろいろと質疑や検討内容がある。

          だが、現場監督を含めた各施工者が図面をしっかり見て、

          そして、さらに彼らの経験や知識に基づいて意見をいってくれることが非常に有難い。

          実際、設計図通りの施工であとは現場任せでもそれなりの完成になるだろう。

          ただ、建築主との打合せ段階、設計者の図面作図段階、施工者との現場段階、

          それぞれの場面で必死に考え、検討し、内容を詰めていくことで

          劇的な飛躍はないかもしれないが、

          きっとより良い完成形になるはずである。

          現場監督の性格にもよるのだろうが、今回はやたらと現場へ呼ばれる。

          それでも現場がスムーズに進み、完成形がより良くなるのであれば

          何回でも現場へ足を運びたいと思う。

          どんな仕事もそうだと思うが、手を抜かないと決める覚悟が

          より良い仕事の結果になるように思う。

          一つずつ着実に

          2019.10.25 Friday

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            リノベーション現場で施工者と打合せを行い、

            以前に建築主と約束した通り、建築主にも現場へ来てもらって

            現場打合せを行った。

             

            廊下と洗面室の取合い部分。

            廊下と洗面室では床仕上げが異なるため、

            床見切りの位置を施工者の考えも聞きつつ、

            打合せを進めた。

            製作建具の可動位置や建具枠の厚みや位置も

            現場に実際に書き込んでお互いに確認していった。

            図面に床見切りの情報は記載しているが、

            それでもこうした方がより良いのではないか、

            この方がきれいに納まるのではないか、等と話していたが、

            たぶん完成時には特別見栄えする部分ではない。

            だが、こういう所をしっかり設計者と施工者が共通認識を持って

            現場を進めることはとても大切なことである。

            その積み重ねの先により良い完成があると思う。

             

            吹抜けの一部にスノコを施工する予定で仮置きしている様子。

            これも図面上にスノコの設置ピッチを記載しているが、

            いきなり図面通り設置するのではなく、

            仮置きして設計者の意図を説明し、

            施工者からの意見を聞きつつ、打合せを進めた。

            10mm、20mm違うだけでメリットやデメリットも異なってくる。

            ある程度、意見が出尽くした段階で最終は

            建築主にそれらの考え方を説明した上で決定しようということになった。

             

            LDKの天井下地。

            一部を彫り上げ天井とし、化粧梁とスポットライトを設置予定。

            状況説明を聞いていると図面通りに施工しようとすると

            既存の梁と干渉する部分があったり、計画内容の補正が必要であることが分かった。

            また、大工さんもその打合せに加わり、

            大工さんの考えも取り入れつつ、

            コスト、安全性、施工性等、それぞれの観点から

            最も良い計画内容へ変更していくことになった。

             

            その後、建築主も現場へ到着し、現場の状況を一通り、歩きながら説明していった。

            そして、施工者との打合せ内容もできるだけ分かり易く説明していった。

            ただ、それぞれに関して最終的な意見としては「お任せします。」ということだった。

             

            設計や施工に関して建築主から「お任せします。」と言われるのは

            信頼頂いていることの裏返しだと思うので、うれしく思う。

            ただ、反面、任せられた以上、こちらからすると、

            建築主の思う常識的なレベルでの完成を少しでも超えていかなければ

            本当の意味での任せただけの満足感は感じてもらえないとも思う。

            しかし、設計に関しても現場に関しても

            具体的に目に見えてこないレベルで山あり谷ありという感じで

            当初の予定通り進めていくことですら難しいことの方が多い。

            それでも一つずつ着実に、検討し、施工者とも互いの意見をやり取りする等して、

            より良い完成を目指す気持ちを持ち続けることが絶対的に必要だと思う。

            設計の仕事をしていて思うが、

            最終的にこの仕事は世間のイメージとは異なり、

            センスや知識以上に設計に対する精神力が物をいうように感じている。