うーん…

2020.03.05 Thursday

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    ここ最近はいくつか依頼されている申請の図面作成や

    建築主からほぼお任せ状態の案件があり、

    打合せもほぼなく、計画内容を私の方のみで検討していたりする。

    年明けから動いている現場がなくなったこともあり、

    室内に閉じこもってパソコンを前にひたすら作業している日々である。

    また、夜中はautocadやRevit等の設計に関わるソフトを

    マニュアル本やYoutube等を参考に習得を進めている。

    現場がなくなって気付いたが、

    現場が多いと作業する時間が減って困っていたが、

    なかったらないでひたすら室内で作業するのも性に合わないらしい。

    やっぱりバランスが重要なようだ。

     

    約10年前に一級建築士受験の時に購入した法令集と最新の法令集。

    確認申請等の時に条文を参照したりする時に稀に使っていた。

    ただ、法令集だけでは分かりにくいので、確認申請に特化した分かり易い本もあるので、

    通常はそれを使用している。

    そのため、法令集を使うことはあまりない。

    ただ、ここ最近閉じこもっている生活が多いからか、

    仕事の仕方や設計事務所としてどうあるべきか等を考える中で

    原理原則の足元からしっかりやっていこうと思い、

    約10年ぶりに法令集を買い替えた。

     

    「建築と経営のあいだ」(高橋寿太郎)

    友人から以前にお勧めされていたので、購入して読んでみた。

    著者は建築系の大学院を卒業後、アトリエ事務所で働いたが、

    その後、設計ではなく、不動産の世界に活躍の場を拡げた方である。

    私も実際に出くわしたことがあるような事例を参考に

    仕事の進め方を紹介していたり、

    現在の日本や将来の日本を見据え、お金の流れや仕事の仕方を

    事例を交えながら持論を展開していた。

    いろいろと参考になり、納得する部分もあった。

    そして、設計者が設計だけをするのではなく、

    いろんな他業種に参入し、仕事の幅を拡げていく可能性についても言及していた。

     

    私自身、設計事務所が旧来の設計事務所の在り方のままでは限界を迎えていくように考えていた。

    折しも、働き方改革や会社員の副業の奨励等が最近叫ばれているし、

    日本の経済規模が小さくなる中で一つだけの職種ではやっていけなくなる可能性もあるからである。

    ただ、しばらく前からそのことを考え続けていたし、その紹介された本もまさしくそのことを書いていたが、

    なんとなく、その本業以外の他業種とのシナジー効果を狙って幅を拡げていくことに疑問があった。

    今の世の中では方向性は正しいと思うし、何の反論もないのだが、

    私がそれをすべきかと考えると、うーんと釈然としない感じになる。

     

    たまたま私は設計事務所を営みながら、司法試験合格も目指している。

    かなり前から続けているが、建築と法律でシナジー効果を発揮して、

    仕事の幅が拡がったらうれしいな、とは考えているが、

    仕事の幅を拡げるために目指している訳ではなく、

    極論、ただ弁護士になった自分を想像してうれしい気分になるから目指している。

    建築に関しても学生の頃から自分で設計事務所を開業して、

    設計の仕事をしている自分を想像して

    うれしい気分になったからそれを目指したし、実際にそれをしていてうれしい気分である。

    逆に、所謂、建築家になりたい、という願望は今まで一度もない。

    第三者からすれば、それは建築家になることとどう違うのかと言われれば、

    うまく説明できないがなんとなく違うことなのである。

     

    話は変わるが、最近のニュースはコロナウイルス一色である。

    感染が拡大している、トイレットペーパーが品切れ、学校が閉鎖、等。

    ニュースの中でトイレットペーパーを買うためにスーパーに並んでいる人にインタビューしていたが、

    その並んでいる人は、コロナウイルスとトイレットペーパーが関係ないことは分かっているし、

    国内で作っているから品切れにならないことは分かっているが、

    ニュースを見て不安でしょうがないから買うんです、と言っていた。

    なんだそりゃと思いながら、人間の遺伝子上、病気から身を守ることは

    何万年前から刻まれていることだから不安になってそんな行動を取るのは

    しょうがないんだろうなとも思った。

    ただ、情報を鵜呑みにして恐怖に駆られて行動する人間というものも怖いなとも思った。

    また、政府の対応もその時々の情勢や世論に合わせて動いているだけのような感じがして

    なんとなく違和感がある。

     

    コロナウイルスに関して言えば当たり前のことだが、

    そもそもコロナウイルスとは何なのか、疫学的にどうしていく必要があるのか、

    他のウイルスに比べどの程度の危険性があるのか、

    どう対応しそれは経済や国民生活にどの程度の影響があるのか、等、

    一つずつ明確にしてそれを政府が説明し、国民が理解することで

    現在のような混乱にならないように思う。

    情報や憶測だけが先走って、不安が不安を呼んでいるように思う。

    話は元に戻るが、設計事務所の在り方も日本の将来を考えた時に

    不安が不安を呼び、他業種とクロスオーバーしていく必要性を考えていたが、

    現時点では結果的にそうなる可能性もあるが、

    副業をしたり、他業種へ手を伸ばしていくことはない。

    今は情報過多な世の中だが、自分自身を振り返り、

    一番信頼できるのはやはり自分の知識、経験、感覚である。

    コロナウイルスも実際に流行っているし、日本の人口も実際に減少しているが、

    その不安要素にひるんで自分自身の頭でちゃんと判断しないことの方が恐ろしい。

    私自身、自分の知識、経験、感覚を信頼している。

    混乱や不安が多い時にこそ、原理原則に立ち返ることが大切だと思う。

    目の前の仕事をしっかりすることや最新の法令集に買い替えることもそうだが、

    地味なことだがとても大切だと思う。

    設計事務所を開業して設計の仕事をして、さらに弁護士にもなった自分が何らかの価値を提供して

    依頼主に喜んでもらえることができるならそれに勝ることはない。

    いろんな情報を吸収する必要はあるが、自分で判断をしていかないといけない。

    時代の流れで今目指していることが難しくなる時も来るかもしれないし、

    今後も悩み続けることだろうが、

    考えに考え抜いた結果、建築と法律のプロになることが何より優先順位が高いなら

    全ての時間はそれに投入していく必要がある。

    他のことに時間を使っている余裕はない、ということになるのだろう。

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    2020.09.19 Saturday

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