ショールームに行って思ったこと

2020.02.13 Thursday

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    先日に引き続き、キッチンの仕様決めのために別のメーカーのショールームに行った。

    今までの経験上、キッチンはこのメーカーのものが不具合が少なく、

    デザイン上も良いものが多いので、特に指定がなければこのメーカーのものをよく選択する。

    最近は建築主側で仕様が決まっていることが多かったので、

    久しぶりにこのメーカーのショールームを訪れた。

     

    私とメーカーのコーディネーターの方とで仕様決めをした。

    約2年ぶりぐらいに商品の説明を受け、

    仕様は大きくは変更していなかったが、

    所々、新しい仕様になっていた。

    天板がガラス質のものがラインナップに加わっていたり、

    食洗器がすっきりと納まっていて、前板をたたくと食洗器が飛び出してくる等である。

    ただ、正直な感想としてはどれもそれなりの追加費用が必要で追加費用まで払って

    その仕様はいるのだろうかと疑問に思った。

    私も特に直接言った訳ではないが、コーディネーターの方も説明しながら

    私と同じような微妙な雰囲気だったので、

    思っていることは同じような気がした。

     

    先日の仕様決めしたメーカーも久しぶりの訪問だったが、

    同様に新しい仕様は本当にそれは必要な仕様なのかという雰囲気が

    私だけでなく、コーディネーターの方にも感じ取れた。

    思ったことは今の世界の中の日本の立ち位置を感じさせられた。

    以前はウォークマンを始めとする、電化製品はメイドインジャパンが主流で

    世界を席巻していた。

    発想、耐久性、価格、等、日本製品が海外のメーカーのものよりも秀でていたからこそ、

    日本製品が世界の中心でいられた。

    ただ、その後、パソコンや半導体は台湾や中国等の人件費が安い国の物が主流になり、

    アメリカのアップルのiPhone等を始めとする、イノベーティブな商品が日本製品にとって代わった。

    その間、日本の電化製品は汎用性のない商品を出したり、

    コストを上げてまで付加すべき機能かどうか怪しいものを世に出し続け、今に至る。

     

    話は変わって、最近、建築雑誌を見ていると、東京の渋谷再開発の特集が組まれていた。

    日本の有名建築家達がデザイン監修を行っていたが、

    いろんな事情はあるのだろうが、その結果がこれかと違う意味で驚いた。

    時を同じくして、たまたま日本でも有数のゼネコン設計部で働いている友人と同じ話題を交わしたが、

    彼も私と同じ感想のようだった。

    日本、大丈夫?と思った。

     

    その友人が以前から一押しの建築家がいる。

    BIG。

    大きいではない。

    Bjarke Ingels Group

    デンマークの建築家集団である。

    日本で言えば、最近では富士山麓でトヨタが企画するWovenCityのプロジェクトを担当する。

    私も以前から名前だけは知っていたが、改めていろいろと調べていくと

    設計、建築にとどまらず、世界を変えて行くような期待感を醸し出している。

    BIGはここ数年で一気に規模を拡大し、500名超を抱え、

    プロジェクトの数や内容を考慮すれば、今や世界一の設計事務所なのではないだろうか。

    しかも、そのトップであるビャルケ・インゲルスは年齢も私の少し上の40代後半という若さで

    そのような立ち位置にいることが本当にすごいなと思う。

     

    最近のニュースや本やネット等の情報に接していても、

    日本の電化製品、政治、人口増減、社会、どれも閉塞感が漂っているように思う。

    関係はないと思いつつも、設計、建築にもそんな印象を受ける。

    ただ、BIGを知って思うが、やはり設計、建築は世の中を変える可能性を感じる。

    突飛なデザインや目新しい建築は良いと思わないが、

    コンセプトを積み重ね、ディテールを検討に検討を重ねれば、

    きっと世の中とまでは言わないまでも小さくても何らかの変化を起こすことができるように思う。

    ビャルケ・インゲルスのようになりたいと思ってもないし、なることもできないとは思うが、

    その建築の可能性に関しては同じレベルまで高めたいと思う。

    ショールームに行ってそんなことを思った。

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    2020.07.09 Thursday

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