プレゼン

2020.01.24 Friday

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    設計の仕事を依頼頂く際はいきなり打合せが始まるのではなく、

    建築主を知り合いから紹介されたり、建築主から問合せがあったり、

    最近ではネット上で募集があったり。

    そして、その後、要望や資料のやり取りがあってから、

    まずプレゼン図面を作成して、それを建築主に提示することが一番最初の仕事となる。

    それを踏まえ、設計を依頼する先として特定されたり、実際に打合せが始まっていく。

     

    ただ、最初のプレゼン時はまだ契約した訳でもないので、

    プレゼンで終わる可能性もある。

    しかし、一口にプレゼンと言っても、計画敷地の情報を集めたり、

    建築主の要望を検討して建築計画をしたりで目には見えない形で

    多大な労力と時間が必要となる。

    そのため、プレゼンする時には必ず不安が付きまとう。

    必死に考えた計画案を建築主に適正に評価してもらえるのだろうか、

    こちらの意図が伝わらないまま、無駄な提案で終わるのではないか、等。

    実際、プレゼンをひたすら行っても、仕事として依頼されなければ

    労力と時間だけかかって、何も得られない。

    特にプロポーザル等は多くの設計事務所が応募しても

    選ばれる設計事務所は1者だけなので、なおさらである。

     

    プロポーザルは最たるものだが、それでも私は可能性を感じるものには継続的に応募している。

    一つ気を付けているのは、ただ計画して提出するのではなく、

    自分にとってプラスになるような提案をするようにしている。

    結果的に自分の設計に関する引出しを増やすためである。

    そう信じて、可能性を感じる計画に対しては積極的にプレゼンするようにしてきたが、

    昨日、ある建築主のプレゼンを行ったが、自分でも不思議な感覚で

    今までやってきたプレゼン内容から一つ上の段に上がったような気分になった。

    そして、建築主もそのプレゼン提案をかなり気に入ってくれているようだった。

     

    建築主がこれから始まる建築計画や設計事務所とのやり取りが不安なように

    設計者の方も設計の仕事を依頼される前も依頼された後も不安はある。

    経験上、建物が完成した頃に建築主はこんな人で、こんな建物を求めていた、と分かることの方が多い。

    プレゼン時はお互いのことはほぼ分かっていない状態と同じだと思う。

    それでも、不安な建築主とやり取りをし、建築主が望むことを把握し、

    建築主が無意識に考えていることまでも把握していって、

    さらに設計者もただプレゼンするのではなく、

    それすらも自分の力に変えていくことが

    設計のプロとして為すべきことのように思う。

    設計を始めて約15年経ったが、まだまだ知らないことも多いし、

    すべきことも多い。

    それでも、自分なりに必死に考えて、設計のプロとして一歩ずつ歩みを進めて行きたい。

     

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    2020.07.09 Thursday

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