一つずつ着実に

2019.10.25 Friday

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    リノベーション現場で施工者と打合せを行い、

    以前に建築主と約束した通り、建築主にも現場へ来てもらって

    現場打合せを行った。

     

    廊下と洗面室の取合い部分。

    廊下と洗面室では床仕上げが異なるため、

    床見切りの位置を施工者の考えも聞きつつ、

    打合せを進めた。

    製作建具の可動位置や建具枠の厚みや位置も

    現場に実際に書き込んでお互いに確認していった。

    図面に床見切りの情報は記載しているが、

    それでもこうした方がより良いのではないか、

    この方がきれいに納まるのではないか、等と話していたが、

    たぶん完成時には特別見栄えする部分ではない。

    だが、こういう所をしっかり設計者と施工者が共通認識を持って

    現場を進めることはとても大切なことである。

    その積み重ねの先により良い完成があると思う。

     

    吹抜けの一部にスノコを施工する予定で仮置きしている様子。

    これも図面上にスノコの設置ピッチを記載しているが、

    いきなり図面通り設置するのではなく、

    仮置きして設計者の意図を説明し、

    施工者からの意見を聞きつつ、打合せを進めた。

    10mm、20mm違うだけでメリットやデメリットも異なってくる。

    ある程度、意見が出尽くした段階で最終は

    建築主にそれらの考え方を説明した上で決定しようということになった。

     

    LDKの天井下地。

    一部を彫り上げ天井とし、化粧梁とスポットライトを設置予定。

    状況説明を聞いていると図面通りに施工しようとすると

    既存の梁と干渉する部分があったり、計画内容の補正が必要であることが分かった。

    また、大工さんもその打合せに加わり、

    大工さんの考えも取り入れつつ、

    コスト、安全性、施工性等、それぞれの観点から

    最も良い計画内容へ変更していくことになった。

     

    その後、建築主も現場へ到着し、現場の状況を一通り、歩きながら説明していった。

    そして、施工者との打合せ内容もできるだけ分かり易く説明していった。

    ただ、それぞれに関して最終的な意見としては「お任せします。」ということだった。

     

    設計や施工に関して建築主から「お任せします。」と言われるのは

    信頼頂いていることの裏返しだと思うので、うれしく思う。

    ただ、反面、任せられた以上、こちらからすると、

    建築主の思う常識的なレベルでの完成を少しでも超えていかなければ

    本当の意味での任せただけの満足感は感じてもらえないとも思う。

    しかし、設計に関しても現場に関しても

    具体的に目に見えてこないレベルで山あり谷ありという感じで

    当初の予定通り進めていくことですら難しいことの方が多い。

    それでも一つずつ着実に、検討し、施工者とも互いの意見をやり取りする等して、

    より良い完成を目指す気持ちを持ち続けることが絶対的に必要だと思う。

    設計の仕事をしていて思うが、

    最終的にこの仕事は世間のイメージとは異なり、

    センスや知識以上に設計に対する精神力が物をいうように感じている。

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    2019.12.12 Thursday

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