ジャン・ヌーヴェル

2019.10.14 Monday

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    1、2か月前だっただろうか。

    たまたま本屋で見ていた海外の建築を紹介する雑誌を

    見ていた時に久しぶりにそのページを見た瞬間にその建物に引き込まれた。

     

    カタール国立博物館。

    砂漠のバラを模した形状をしている。

    コンセプトも読み込んでいったが、

    シンプルで明快で、その建物とコンセプトがとても合っていた。

     

    設計者はジャン・ヌーヴェル。

    今年で74歳だから日本で言えば、

    安藤忠雄や伊東豊雄と同年代。

    海外で言えば、レム・コールハースやスティーブン・ホール等。

    私が大学で建築を学んでいる頃に

    彼らの建築作品が常に建築雑誌を賑わせていた。

    ただ、正直、ジャン・ヌーヴェルはあまり興味が湧かなかった。

     

    ジャン・ヌーヴェルの最新プロジェクトの本。

    最新と言っても、少し前の本しかなかったが、

    とても興味が湧いたので、早速購入した。

    本の一番最初のインタビューの所に彼が

    「建築家は一種の触媒なのだと思っています。」とあった。

    ちょうど私も最近、私にしかできない設計を、ではなく、

    あくまで私の設計のスタンスは建築主がいて、

    その設計を行う土地があって、それぞれに耳を傾け、

    それらに私の設計の知識や経験を通して完成させる建物が

    私の目指す設計だと考えていた所なので、

    会うべき本は会うべきタイミングに出会うのだと改めて思った。

     

    私は英語はしゃべれないし、有力な建築的なバックボーンがある訳でもない。

    それに所員を多く抱えてもいないし、華々しく作品を雑誌に掲載されている訳でもない。

    どちらかというと、細かな金額を追って予算と見積に頭を抱えていたり、

    役所に提出している申請書類の細かな内容の修正を行ったり、

    この日本の神戸という場所でひたすらもがいている感じである。

    そんな状態でもいつかは日本以外の世界のどこかで

    私の設計した建物を建てていきたいと思う。

    ジャン・ヌーヴェルの経歴を細かく見て行くと、

    今は世界的な建築家ではあるが、60歳過ぎても

    いろんなコンペに提案しても落とされる方が多かった。

    きっと彼は彼でもがき続けているのだろう。

    彼と私を比べようもないが、それでももがき続ける先に何かがあると信じて、

    より良くなっていくために考えられることを必死に考えて

    死ぬまでしっかりと、もがき続けたいと思う。

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    2019.11.14 Thursday

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