今月の住宅特集

2016.12.21 Wednesday

0

    JUGEMテーマ:人生論

    JUGEMテーマ:建築・設計・デザイン

     

    「住宅特集」とは新建築社が発刊している住宅に特化した建築雑誌である。

    新建築社はその他に「新建築」や「a+u」等の公共建築物や海外の建築の情報を

    伝える雑誌を出しており、大学の頃はそれらの雑誌をむさぼるように読んでいた。

    働き始めてからは不定期に購入したり、本屋で立ち読みしたりしていた。

     

    昨日もたまたま本屋に行った時に今月の住宅特集が出ていたので、

    ぱらぱらめくっていると「私の失敗」というコラムに安藤忠雄氏が寄稿されていた。

    大学の頃は、安藤忠雄、伊東豊雄、ジャン・ヌーベル、レム・コールハース等が

    世界の建築の中心におり、彼らの設計した建物の写真集や建築雑誌を読み、

    大学の友達と彼らの建築物について語ったり、批評したりして、あこがれの存在だった。

    特に安藤忠雄氏は関西に実作が多く、コンセプトも明快で

    私にとってのいわゆる「建築家」とは「安藤忠雄」であった。

    「私の失敗」というコラムは以前からコーナーとしてあるが、

    ほとんどが設計の若手や住宅建築家と呼ばれる人だったが、

    急にあの安藤さんが載っていたので、少し驚いた。

    しかも内容があの「住吉の長屋」についての内容だったので、その記事を思わず3回繰り返し読んでしまった。

     

    「住吉の長屋」は建築学会賞も受賞した安藤忠雄氏の初期の名作である。

    しかも、彼は設計事務所を始めて約50年近くが経とうとしているが、

    星の数ほど建物を建ててきても未だに必ず代表作として取り上げられる名作である。

    内容は詳しく言及しないが、概略を述べると、建築のことを良く分かっていない

    何者でもない一設計者が建築主や施工者の助力の下、情熱で完成させた建物である、ということだった。

    勝手なイメージで安藤さんほどの人であれば自信満々に住吉の長屋の設計図書を仕上げ、

    建築主も施工者もそれをあがめるようにして完成したものだと思い込んでいたが、

    その文章を読む限り、自信のない一青年の姿が透けて見え、今の自分とも重ね合わせて

    何か応援したくなるような気分になった。

     

    以前に京セラの創業者、稲盛和夫氏の本を読んでいた時に

    仕事の結果は「考え方×能力×熱意」の総体であるといった感じの文章があった。

    安藤さんの文章を読みながら、設計も考え方や能力は経験や知識で向上できるけども、

    熱意だけは死ぬまで持ち続けないと良い結果を望めないと改めて思った。

    スポンサーサイト

    2020.02.15 Saturday

    0
      コメント
      コメントする