10年ぶりの現場

2016.10.17 Monday

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    JUGEMテーマ:建築・設計・デザイン

    今日は打合せのため、明石方面に向かった。

    打合せ後、最寄り駅の近くに以前に設計を担当した

    小さなバーベキューコーナーが

    あることを思い出し、そこへ向かった。

     

    電車からは遠目に何度となく見ていたが、

    その現場に立つのは約10年ぶりだった。

    この物件を担当したのは大学を卒業して

    設計事務所に入って2年目ぐらいだった。

    その事務所は上司の方が基本設計を行い、

    実施設計あたりから下の者が加わって完成に向けて動くような体制だった。

    このテント施設は当初、もっと規模の大きな建物前提で話が進んでおり、

    上司が対応していたが、予算の都合上、

    小さなテントをいくつか建てるということに落ち着き、

    最初はたくさんの人が関わっていたが、

    最後には私とこの施設担当者のみになっていた。

    ある意味、単独の設計担当者になった初めての物件だった。

    改めて見ると、柱は太すぎるし、意図の感じられないデザインだが、

    当時は自分なりにいろいろと思いを巡らし、設計していた。

    10年経っているので全体的に黒ずんでいたが、

    当時心配していた錆も出ておらず、変わらぬ姿だった。

     

    今日は月曜ということもあって利用者は1組のみ。

    周囲も人影まばらで少し寂しい感じだった。

    だが、そんな寂しい夕暮れの中、その物件の前で立ち尽くし、物思いに耽っていた。

    大学を卒業する前からいつかは自分で設計事務所を始めると思いながら、約10年が経った。

    だが、歩みは遅いながら着実に前には進んでいる自分をうれしく思った。

    この物件を担当した時の気持ちが10年後の今も変わらないでいることをうれしく思った。

    そんな自分の気持ちに応えられるよう、真摯に設計に向かい合いたい。

     

     

     

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    2020.03.27 Friday

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