泊まりで打合せと地鎮祭

2019.02.10 Sunday

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    JUGEMテーマ:建築・設計・デザイン

    愛媛の案件は依頼する施工者が決定した。

    まだ詰めるべき内容は残されているが、

    着工の目処が付いてきた。

    今回は施工者との打合せ、建築主との打合せ、地鎮祭と

    内容が盛り沢山だったため、泊まりで愛媛へ向かった。

    以前にプロポーザルで2次審査に進んだ時以来である。

     

    地鎮祭前日の敷地の様子。

    バスとJRを乗り継いで久しぶりに計画敷地に足を踏み入れた。

    ようやく着工するんだと、なんとなく心が満たされた気分だった。

     

    現地に着いてまず施工者の会社を訪れ、

    計画内容の擦り合わせや今後の流れを確認した。

    電話やメールで何度かやり取りはしてきたが、

    会うのは初めてだったが、年も近く、

    こちらが想定しているよりもいろいろと段取りを進めてくれていたので、

    多少安心した。

    現場が始まれば、施工者に頼らざるを得ないので、

    連絡相談を密にして完成までしっかり進めていきたいと思う。

     

    当初、この日の晩は建築主と飲みに行く予定だった。

    しかし、ここ最近計画内容の変更がいくつかあり、

    特に外観の変更内容で気になる所があり、

    念のため、以前に作成したパースデータを

    変更内容で修正してみると、

    このまま変更してはまずいのではないかと思い始め、

    急遽、打合せをさせてもらうことになった。

    打合せをしていろいろと話す中でいくつかの内容を変更前の内容に戻すことになった。

    ほぼ計画内容も決まった上での多少の変更であったし、

    そもそも飲みに行く約束だったので、

    正直、打合せは不要かとも思ったが、何となくここで気を緩めると危険な気がしていたので、

    無理を言って打合せをさせてもらったが、結果的に打合せをして良かったと思った。

     

    地鎮祭の当日。

    計画敷地へ15分前に着いたが、神主さんや施工者がすでに準備を終えていた。

    先日の地鎮祭は30分前の到着でも微妙な感じだったが、

    今日は予定時刻通りに建築主も来られて、普通に地鎮祭を始めることができた。

     

    地鎮祭後、そのまま帰るつもりだったが、

    建築主がまだ気になる点があるということで

    連日の打合せをすることになった。

    打合せ時間はわずかであったが、

    また計画内容を濃密にすることができたように思う。

     

    帰りのバスでその打合せ中に建築主の奥さんから言われた一言を思い出していた。

    「田中さんは設計の仕事が向いていると思います。」と言われた。

    設計の仕事はしているが、設計に向いているか向いていないか等はあまり考えたことがなかった。

    どちらかというと、特別な美的センスがあるとも思えないし、

    コミュニケーション力に長けているとも思えない。

    ただ、設計が好きだということは確かだ。

    そして、その奥さんの友人がたまたま同時期におそらくハウスメーカーで家を建てているらしく、

    そこと比較して急な変更にも対応し、真面目に説明・検討すること等を評価してもらっているようだった。

    この建築主とは打合せを1年以上行っている。

    私自身も良い建物にしたいと考えているし、建築主にもその熱意を感じている。

    そのため、説明や検討に時間がとてもかかるし、行きつ戻りつをかなりの回数繰り返してきた。

    私の考える設計はそのような手間のかかる地味な作業を地道に進めていくことだと考えているが、

    人によってはそれを望まない人もいるだろうし、実際時間がかなりかかるので、

    そういう進め方を嫌がる人もいるかもしれない。

    いろんな人がいるようにいろんな設計の仕方があると思う。

    どんな設計の仕方が正解かも分からないが、

    私は私なりに筋を通して設計しているつもりだ。

    ただ、それは正しいやり方なのかは自分では分からない。

    しかし、その実際に打合せをしている建築主から「設計の仕事が向いている」まで言われ

    自分のやっていることを肯定されたような気がしてうれしかった。

    また改めて考えると、自分で設計事務所を始めてから今まで紹介での仕事がほとんどだったが、

    この建築主は何の縁も繋がりもない初めての建築主である。

    そして、気付けば最近はその何の縁も繋がりもない建築主からの仕事が増えつつある。

    事務所を始める前は私のことを知らない人から仕事を依頼される日なんて来るんだろうかと思っていたが、

    それが徐々に現実化していることに不思議な感じがする。

    きっと今後も地味で地道な私なりの設計の仕方は変わらないが、

    今はこの方法が正しいと信じてこの道を進んでいきたいと思う。

     

    手がかりはいろんな所にある

    2019.02.07 Thursday

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      以前に相談のあった道路と段差のある敷地の

      申請を行っている。

      今日はその担当者と打合せを行ってきた。

      警察との交通対策等も必要なので、来週には

      警察署にもその打合せで行く予定だ。

       

      今回は申請+スロープの設計という、

      建築設計をメインにしている事務所からすると、

      ほぼ内容は土木設計でやや畑違いの設計なので、

      手こずっている。

      スロープの設計自体はしたことがないので、

      以前から悩んでいた。

      鉄骨造の建物に携わったこともあるし、

      鉄骨造の建物の本なら持っているが、

      鉄骨造のスロープとなると経験も資料もないので、

      イメージが湧きにくい。

       

      役所からの帰り道、駅のホームで電車を待っていると

      ふと見上げたら、ホームの上屋は鉄骨造だった。

      しかも、よくよく考えると、

      鉄骨造でも通常の建物とは異なるものである。

      なんとなくスロープ設計の糸口が見えたような気がした。

      何でもそうだが、必死に考えてもその時は答えが見つからない時もある。

      ただ、考え続けているうちに思わぬ所で手がかりを見つけることがある。

      何事もあきらめずに続けることは重要だと思う。

      どうしても徹夜になってしまう

      2019.02.06 Wednesday

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        去年応募したプロポーザルが今日締め切りだった。

        提案対象も巨大なものではないので、

        ある程度余裕をもって素材等を作っていたつもりだったが、

        昨日の時点でまとめ始めるといろいろとあらが目立った。

        結局、作り終えたのが、朝7時。

        夜中にはコンビニへカップラーメンを買いに行ったが、

        本当にやってることが大学の頃と変わらない。

         

        提出物の取りまとめ作業。

        朝にようやく完成して、最終のプリントアウトは一眠りしてからにしようと

        昼まで寝て、さあ打ち出そうとしたら、

        ありがちだが、何故かプリントアウトできない。

        いろいろ試行錯誤していたらようやくプリントアウトできたが、

        昼には提出している予定が結局、提出締め切り時間ぎりぎりになりそうだ。

         

        コンペやプロポーザルは仕事の合間にプランを練り、

        プレゼン素材を作り、提出物として仕上げていく。

        今まで提出してきたコンペやプロポーザルは

        締め切り前に余裕をもって提出したことがない。

        どうしても、徹夜になってしまう。

        仕事をしながらだからしょうがないし、

        これらを提出したからといって

        具体的な見返りがある訳でもない。

        それでもこの手を緩めてはいけないと思う。

        それは将来の仕事か、もしくは将来のための経験かは分からないが、

        何かしらプラスに働くと信じられるから、

        今後も徹夜だろうがなんだろうが、

        自分に負けずに提出し続けたいと思う。

        HPへの問い合わせ

        2019.01.25 Friday

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          先日、事務所開業以来、

          初めてHPを通じて仕事の依頼が来た。

          リフォームを考えているが、相談に乗って欲しいとのこと。

          早速、コンタクトを取り、現場で待合せをすることになった。

           

          築40年の家。

          お父さんの代に建設し、今は誰も住んでいないとのこと。

          ただ、リフォームして今後利用していきたいとのことだった。

           

          内部はお父さんが建築に詳しかったらしく、

          造作関係も凝っていて、40年前の家には思えなかった。

          また、置き家具もどれも高価なもののようで

          デザインは古いものの、重厚感のある良いものが多く置かれていた。

          こまめに空気の入れ替えもしていたようで、

          空き家になっていた割に家全体の状態が非常に良かった。

           

          その後、建築主と現場でいろいろと話をして、

          要望や予算を伺ったが、

          やはりというか、要望と予算が噛み合っていなかった。

          ただ、それはどの案件も共通して同じで、

          要望と予算が最初から合っている案件はない。

          後日、要望ごとに具体的な概算金額を提示して

          今後の方針を決めていくことになった。

           

          また、どの案件も共通して同じだが、

          複数の設計事務所等とやり取りをしながら

          依頼先を決めていくのが、一般的である。

          そして、私以外の依頼予定先とのやり取りは

          現状、どういう状態かを伺うと、

          私以外に依頼する予定はない、と言う。

          逆に驚いて、何故か理由を聞くと、

          「HPとブログを見て、事務所を始めて間もないけど、

          がんばってくれそうだと思えた。」から依頼したいとのこと。

          建築主ご自身も数年前からデザイン関係の仕事を始めて、

          私の気持ちが分かるらしい。

           

          いつもは他の設計事務所等と競合することが普通で

          何を決め手に選択してもらえるか分からないまま、

          プレゼン等を行うので、地に足が付かないまま歩いているようで

          どこに依頼するかを決めてもらうまでの間はとても居心地が悪い。

          さらに具体的な決定方法を教えてもらえればまだしも、

          何回もプレゼンが続いて、

          その後、理由もよく分からないまま、うやむやに終わっていくと

          今までの時間は何だったのかと精神的にどっと疲れる。

          反面、そんな人間性の建築主の仕事に携わらなくて良かったと思う

          自分もいるのだが。

           

          今回はHPとブログという少ない情報量と

          1度会っただけで私の事務所に依頼してくれると言ってもらえた。

          建築主からすればリスクのあることだと思うが、

          それを踏まえて依頼してくれているのだから、

          こちらとしてはその気持ちに応えられるように精一杯、

          私の能力、経験をしっかり発揮していくことが唯一の報いる方法かと思う。

          突然の連絡

          2018.12.29 Saturday

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            先日、作図作業をしていて夕方も過ぎた頃に電話が鳴った。

            建材メーカーの営業売り込みかと電話に出ると

            「HPを見てご連絡したのですが、

            お話を聞いて頂けますでしょうか。」とのこと。

            話を聞くと、狭小地でのRCビルの計画を検討中で

            その設計者を探しているとのこと。

            予算が厳しく、他の設計事務所にも問い合わせたが、

            話が噛み合わず諦めかけていたと仰っていた。

            電話のみでは計画内容もよく分からないのと、

            私の性分として、面と向かって話をしないと

            いろんな情報がつかみきれないので、

            まずは会って話を聞くことになった。

             

            後日、コーヒーショップで待ち合わせて簡単な打合せを行った。

            ただ、確かに予算に対して、RCで計画した場合にかなり厳しいのは容易に想像できた。

            今まで依頼していた設計者は高齢のため、新たに設計者を探しているという。

            その後、いろんな話をする中でとても建築が好きらしく、

            「塔の家」や「街並みに貢献したい」等、この人は建築学科出身だろうかと思うぐらいに

            建築に対しての造詣が深く、話していて非常に興味が湧いた。

             

            建築設計は突き詰めると、予算との戦いである。

            デザインや利便性が良くても予算を超過していては意味がない。

            そして、規模を大きくし、仕様を良くすれば工事費は膨れ上がっていく。

            設計者も魔法使いではないから、

            建築主の望む予算と要望を最初から100%満たすのは不可能である。

            ただ、建築主が本当に望むものは何なのか、

            それを実現する選択肢は他にないのか、

            そういったことを建築主と設計者が繰り返し、

            打合せ、検討を行うことで

            当初にそれぞれが考えていたものとは違うものになるかもしれないが、

            それぞれが納得するものに変容していくものだと思う。

            そして、その大前提としてお互いの信頼感が必要になる。

            さらにはその完成するであろう建物に対しての熱意も必要であるし、

            究極的にはそれぞれの人間性に寄る所が大きいと思う。

             

            今回頂いた案件は予算が厳しいのは分かっているが、

            建築主と話をする中で何かしらの可能性を感じた。

            人間性は打合せを繰り返す中で、

            そして、予算のせめぎ合いの時にしか

            分からないことではあるが、

            多少なりの可能性を感じることができたなら、

            共に戦っていきたいと思う。