43条第2項第2号許可申請

2020.02.15 Saturday

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    先日、知り合いから依頼されていた、

    道路の許可申請の事前協議書を提出してきた。

     

    つい先日も訪れた法務局に再び訪れた。

    提出に必要な土地の登記簿謄本等はすでに取得していたが、

    公図の取得がまだだったので、取りに行った。

    つい先日にも別件で公図を取得したが、

    たくさんある依頼用紙のどれに記載すればよいか迷ったので、

    職員の方に聞きながら提出した。

    頻度が少ないので、なかなか法務局での段取りが身に付かないことに

    なんとなく不甲斐なさを感じた。

     

    その後、先日協議をした課へ事前協議書を提出しに行った。

    着くと、たまたまその課への来客が多く、20分程待ったが、

    無事受け付けてもらった。

     

    今回申請した書類は建築基準法上の道路が敷地に接道していないが、

    現状、実際には敷地まで道路があり、

    それを建築基準法上の道路として役所に許可してもらう申請である。

    この申請は以前にも一度提出したことがあるが、微妙に名称が変わっているので、

    よくよく調べると建築基準法が改正されたため、変わったらしい。

    以前は、43条但書の許可申請、と呼んでいたが、

    今は、43条第2項第2号の許可申請、である。

    建築基準法の改正内容の概要はある程度チェックしているが、

    この内容は今回まで知らなかった。

     

    話は変わるが、ネット記事で3Dモデルソフトのライノセラスとグラスホッパーが

    世界の設計事務所では一般化している、とあった。

    私もかなり前からそのソフトの名前は聞いたことはあったが、

    改めて調べるとアルゴリズムによる調整が可能でいろんなシミュレーションができるとのことだった。

    その記事を読みながら、アルゴリズムって何だ、と思ったが、

    簡単に言うと、通常は3Dモデルでも屋根の傾斜を変えようとすると

    その度に元のデータを修正する必要あるが、

    アルゴリズム、もしくは自分でパラメーターを作れば

    カーソルを動かすだけで屋根の傾斜を変えられる。

    さらには日射のシミュレーションも連動したりする優れものである。

    私自身もそうだが、記事内容によれば日本の設計事務所は世界の潮流からすれば

    10年は遅れている、とのこと。

    私もようやく、AutocadやRevitを使い始めて四苦八苦しているが、

    さらに使いこなさなければならないソフトが増えたなと思った。

     

    法務局の申請、建築基準法の改正、許可申請の提出、3Dモデルソフト、等、

    常に分からないことや知らないこと、馴れないことが現れて、

    その理解と習得に時間はかかるが、それを面倒くさがらずにしっかり身に付けていくことが、

    良い仕事をすることに繋がっていくと信じている。

     

    ショールームに行って思ったこと

    2020.02.13 Thursday

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      先日に引き続き、キッチンの仕様決めのために別のメーカーのショールームに行った。

      今までの経験上、キッチンはこのメーカーのものが不具合が少なく、

      デザイン上も良いものが多いので、特に指定がなければこのメーカーのものをよく選択する。

      最近は建築主側で仕様が決まっていることが多かったので、

      久しぶりにこのメーカーのショールームを訪れた。

       

      私とメーカーのコーディネーターの方とで仕様決めをした。

      約2年ぶりぐらいに商品の説明を受け、

      仕様は大きくは変更していなかったが、

      所々、新しい仕様になっていた。

      天板がガラス質のものがラインナップに加わっていたり、

      食洗器がすっきりと納まっていて、前板をたたくと食洗器が飛び出してくる等である。

      ただ、正直な感想としてはどれもそれなりの追加費用が必要で追加費用まで払って

      その仕様はいるのだろうかと疑問に思った。

      私も特に直接言った訳ではないが、コーディネーターの方も説明しながら

      私と同じような微妙な雰囲気だったので、

      思っていることは同じような気がした。

       

      先日の仕様決めしたメーカーも久しぶりの訪問だったが、

      同様に新しい仕様は本当にそれは必要な仕様なのかという雰囲気が

      私だけでなく、コーディネーターの方にも感じ取れた。

      思ったことは今の世界の中の日本の立ち位置を感じさせられた。

      以前はウォークマンを始めとする、電化製品はメイドインジャパンが主流で

      世界を席巻していた。

      発想、耐久性、価格、等、日本製品が海外のメーカーのものよりも秀でていたからこそ、

      日本製品が世界の中心でいられた。

      ただ、その後、パソコンや半導体は台湾や中国等の人件費が安い国の物が主流になり、

      アメリカのアップルのiPhone等を始めとする、イノベーティブな商品が日本製品にとって代わった。

      その間、日本の電化製品は汎用性のない商品を出したり、

      コストを上げてまで付加すべき機能かどうか怪しいものを世に出し続け、今に至る。

       

      話は変わって、最近、建築雑誌を見ていると、東京の渋谷再開発の特集が組まれていた。

      日本の有名建築家達がデザイン監修を行っていたが、

      いろんな事情はあるのだろうが、その結果がこれかと違う意味で驚いた。

      時を同じくして、たまたま日本でも有数のゼネコン設計部で働いている友人と同じ話題を交わしたが、

      彼も私と同じ感想のようだった。

      日本、大丈夫?と思った。

       

      その友人が以前から一押しの建築家がいる。

      BIG。

      大きいではない。

      Bjarke Ingels Group

      デンマークの建築家集団である。

      日本で言えば、最近では富士山麓でトヨタが企画するWovenCityのプロジェクトを担当する。

      私も以前から名前だけは知っていたが、改めていろいろと調べていくと

      設計、建築にとどまらず、世界を変えて行くような期待感を醸し出している。

      BIGはここ数年で一気に規模を拡大し、500名超を抱え、

      プロジェクトの数や内容を考慮すれば、今や世界一の設計事務所なのではないだろうか。

      しかも、そのトップであるビャルケ・インゲルスは年齢も私の少し上の40代後半という若さで

      そのような立ち位置にいることが本当にすごいなと思う。

       

      最近のニュースや本やネット等の情報に接していても、

      日本の電化製品、政治、人口増減、社会、どれも閉塞感が漂っているように思う。

      関係はないと思いつつも、設計、建築にもそんな印象を受ける。

      ただ、BIGを知って思うが、やはり設計、建築は世の中を変える可能性を感じる。

      突飛なデザインや目新しい建築は良いと思わないが、

      コンセプトを積み重ね、ディテールを検討に検討を重ねれば、

      きっと世の中とまでは言わないまでも小さくても何らかの変化を起こすことができるように思う。

      ビャルケ・インゲルスのようになりたいと思ってもないし、なることもできないとは思うが、

      その建築の可能性に関しては同じレベルまで高めたいと思う。

      ショールームに行ってそんなことを思った。

      原理原則を大切にして、真摯に物事に取り組む

      2020.02.09 Sunday

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        JUGEMテーマ:人生論

        先日、役所である申請の提出書類の協議をしていたが、

        回答が曖昧で2つの課を結局、三往復した。

        ただ、結果として、明確な回答が得られないまま、

        とりあえず書類を作ってほしいとのことだった。

        また、やり取りの最中も不遜な対応でなおさら辟易した。

        その対応は別としても、

        こちらからすると依頼主にそのあやふやな回答を伝えなければならないし、

        その書類に労力をかけて提出しても

        対価が得られないまま、その労力が無駄になるリスクがある。

        ただ、やり取りしていても、こちらのそのような懸念を

        理解してもらうのは難しいことは伝わってきた。

         

        仕事をする上で私が重視していることがある。

        「真剣に人の話を聞く」、「分からなければ質問する」、

        「期限を守る」、等である。

        社会人1年目の人が守るべきような原理原則のような内容である。

        もちろん、それ以上に私なりの価値観や経験で

        重視する内容はあるが、それは二の次にしている。

        人それぞれの主義主張があるし、

        人それぞれの常識や「普通」と考えていることを

        共通させるのは難しいと思うからである。

        ただ、誰しもが納得するであろう、

        社会人1年目の人が守るべきような内容ですら、

        仕事をしていると守られていないと感じることがある。

        私の独りよがりの価値観ではなく、

        誰しもが納得するであろう、基本的なことなのに

        それは何故なのだろうかとずっと疑問だった。

        そして、ふと思った。

        そのとても基本的なことすら守らない方が普通なのではないか。

         

        学生の時はあまり本を読んでいなかったが、

        社会人になってからはよく本を読むようになった。

        建築、法律の本はもちろん、歴史、経済等の本もよく読んでいる。

        そして、特にピーター・ドラッカーの本を読んだように思う。

        ピーター・ドラッカーは経営学者で、本もたくさん執筆している。

        何冊か読んだが、経営学者だから、

        会社組織、マネージメント、マーケティング等がメインの題材だが、

        結局、彼が強く言っているのは、

        全ての土台は「真摯さが重要である」と指摘している。

        なんらかの数式や手法ではなく、真摯さという人間くさいことを重視することに

        違和感もあったが、とても納得した。

         

        私自身、物事が複雑だとしても、1つずつ小分けにして分解していけば

        誰もが理解できる、シンプルなものになっていくと考えている。

        それは仕事もそうだし、設計もそうだし、ひいては人生もそうだと思う。

        それらの最小単位は物事の原理原則だと思う。

        それらはとてもシンプルなことだし、特別な技術がいる訳ではない。

        やるかやらないかだけだと思う。

        役所とのやり取りは一例だが、何故、そんな簡単なことすらしないのかと

        今まで怒っていたが、これだけ続いてやっと分かった。

        決して簡単なことではないのだ。

        原理原則を徹底して実行することは難しいことなのだ。

        「原理原則を大切にして、真摯に物事に取り組む」と言葉を与えたが、

        振り返れば、そのようなことを私自身、とても大切にして生きてきたように思う。

        器用ではない私からすればとても高度なことはできないから

        そんな基本的なことだけは最低限徹底して行うように心がけてきた。

        ただ、今まで他人から評価されたり、なんらかの結果を出す時は

        結局、その基本的なことを徹底して行って、継続してきたからだと思う。

         

        私は手書きの手帳を愛用している。

        見開きで1週間の手帳だが、

        その右上に毎ページごとにその言葉を書き綴っている。

        日々、それを忘れないためだ。

        私自身は最低限の普通のことと思っていたが、

        褒められるべき特殊なことなのかもしれない。

        うまく行かない時もあるし、相手に通じない時もあって

        思い悩むこともあるが、今はより一層強く思う。

        仕事、設計、人生において、

        今後も原理原則を大切にして、

        真摯に物事に取り組んで行きたいと思う。

        ショールームで仕様決め

        2020.02.08 Saturday

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          住宅のキッチン、トイレ、等のことは一般に住宅設備、

          通称、住設という。

          一口に住設と言っても、メーカー品もあれば、

          特注で製作で作ることもある。

          私自身、キッチンを製作で設計したこともないし、

          浴室を在来工法やハーフユニットで設計したこともないが、

          いつかは設計してみたいなと思う。

          製作する場合はどうしてもコストが上がりやすかったり、

          水廻りの特性上、経年劣化がしやすく、それに保証を付けることもできない。

          よって、建築主の強い意向がない限りはメーカー品で選ぶことが多い。

          そして、住設の仕様決めでお世話になるのはやはり各メーカーの

          ショールームである。

          また、ショールームで仕様決め、と言っても、

          建築主が最初から具体的なメーカーや仕様を決めている場合もあるし、

          どんなメーカーがあるかも全く知らない場合もある。

          なので、建築主のみでショールームに行って、

          この仕様になりました、と報告を受けることもあれば、

          お任せします、ということで私のみが行って、

          こういう仕様で良いですか、ということもある。

          現在、打合せをしている建築主から、

          お任せします、とのことだったので、私一人でショールームに向かった。

           

          JR神戸駅近くのHDC。

          各メーカーのショールームが多く入っているので、よくお世話になっている。

           

          便器の色見本やユニットバスの展示。

          今回はユニットバス、大便器、小便器、シャワーブース、洗面化粧台の

          仕様決めを行った。

          そんなに急いだつもりはなかったが、全てが1時間で決まった。

          実際、建築主と検討しながら仕様決めをすると、

          ユニットバスだけでも最低2時間程度はかかる。

          もう十分大人だが、ぱっと決め終わった自分自身に成長したなと感心した。

           

          まだこの案件は走り出したばかりだが、いろいろと乗り越えて行くべき内容がある。

          建築主とも対話しつつ、土地とも対話しつつ、

          予算と工程を頭に入れながら、設計者としての本分を真摯に果たして行きたいと思う。

          申請業務

          2020.02.07 Friday

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            建物の計画が確定し、工事を着工する前に

            建築基準法等に合致していることを確認するために

            通常、確認申請書を役所や民間の確認検査機関に提出し、

            チェックしてもらう。

            ほとんどの場合は設計が主で申請業務は従のことが多い。

            それでも規模が大きくなったり、いろんな条件が加わると、

            確認申請もいろんな法規が絡んで複雑になり、

            さらに各自治体の条例が絡んでより複雑になる。

            ここ数年はそれにかなり苦しんできた。

             

            そして、最近、申請業務がメインの仕事を依頼された。

            申請だけを依頼されることは稀だが、

            内容からすると設計事務所に依頼すべき内容だと思う。

             

            街中から近い距離だが、木々が覆い茂る敷地近くの風景。

            この申請は道路に見えている部分が道路ではない。

            言い方に語弊があるが、道路法上は道路だが、

            建築基準法上の道路ではない。

            設計の仕事を始めた頃は意味が分からなかったが、

            そんな道路は意外と多い。

            建築基準法上の道路に敷地が接道していないと建物は建てられない。

            この案件の場合、43条但書の許可申請が必要となる。

            まだ取り掛かり始めたばかりだが、

            役所と協議を進める中で実現可能かどうかがはっきりしてくる。

             

            この敷地は平坦で十分に広いが、

            建てようとしている建物が私も今まで設計したこともないし、

            見たこともない建物を建築主が建てようとしている。

            感覚的には問題ない気もするが、確認申請を提出して

            問題なくクリアできるかと考えると、何とも言えない。

            それでも、建築主がいろんな思いが詰まった計画なので、

            なんとか申請を通してあげたいと思う。

             

            申請業務だけを依頼されることは稀だし、

            私個人の思いとしてはやはり設計の仕事ありきで申請を行うことの方がうれしい。

            ただ、これら案件は建築主はどちらもよく知っている人で、

            かつ、目的がはっきりしているので、

            なんとか無事、申請が下りるように力を尽くしたいと思う。

            見方を変えれば、通常ではお目にかからないような申請内容なので、

            私にとっても経験値を上げる良い機会のように思う。

            いつかの時に役立つ経験かもしれない。

            たまたま目の前に来ただけの仕事かもしれないが、

            それでもしっかり取り組んで、何かしらのプラスのものを得たいと思う。