宮崎・熊本へ

2018.11.12 Monday

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    夏頃から動いていた実家の再建計画で

    役所の人の助けもあり、今月上旬に確認申請も無事におりて、

    また、着工図面で見積依頼していた見積も先日ようやくあがってきた。

    そして、そろそろ熊本へ行って、いろいろと段取りを進める必要があると

    考えていた矢先、たまたま宮崎で興味が持てて、

    かつ、提出要件が厳しくないプロポーザルの募集があった。

    そこで、急遽、この週末を利用して宮崎のプロポーザルの敷地と

    熊本の着工段取りのため、九州へ向かった。

     

    伊丹空港を出発し、10時半には熊本空港へ着いた。

    そして、直接そこからレンタカーで宮崎の敷地まで高速を利用して向かった。

     

    敷地周辺の風景。

    日曜ということもあったが、人通りはなく、車の行き来もあまりない。

    熊本空港から片道3時間かかって、そのさらに3時間前には神戸にいたので、

    遠くまで来たなという感じだった。

    このプロポーザルは締め切りが1か月後で、

    今の仕事状況を考えるとゆっくり考えている時間もないが、

    それでも他の人達も条件は同じだろうし、

    限られた時間で考えるのも訓練と考え、

    なんとか締め切りまでには納得のものを提出したいと思う。

     

    実家のあった更地の敷地。

    翌日は午前中に1社、午後から1社の工務店と現場打合せをすることになっていた。

    現場打合せと言いながらも、本当の目的は実際にその依頼候補の工務店と会って、

    話をしたり、その受け答えでどんな会社であり、どんな人達かを判断しようと思っていた。

    1社目は11時に待ち合わせをしていたが、時間になっても来ないので、

    電話すると道に迷っていたとのこと。

    お会いしていろいろと話す限りはある程度は信頼できそうな印象を受けた。

    そして、2社目は13時に待ち合わせをしていたが、こちらも時間になっても来ない。

    電話すると、そもそも今日打合せだったということが抜けていたらしい。

    2社目の方は以前に親戚の家を請け負ったこともあり、

    私の両親の所まで挨拶にも来てくれていた。

    しかし、今までのメールのやり取りでも違和感を感じていたし、

    以前に依頼していた見積は結局3ヶ月遅れで送ってきたりとかなり怪しいと考えていた。

    さらに今日はすっぽかされて、

    連絡のやり取りでこれなのだから、

    実際の工事もきっと同じだろう。

    それぞれの工務店の雰囲気も分かったので、

    しばらくやり取りをして、ようやく着工へ向けて動けそうだ。

    春には両親も落ち着いた暮らしが始められるはずだ。

     

     

    内藤廣氏の建築セミナー

    2018.11.02 Friday

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      関西では相変わらず、建築的な催し物があまりないが、

      今日はアイカ工業主催の内藤廣氏の建築セミナーがあり、

      出席してきた。

       

      会場は大阪国際会議場で広いスペースだったが、

      かなりの出席者で埋まっていた。

       

      開始時間になり内藤氏の講演が始まった。

      冒頭から「今日は建築事例の紹介や

      設計の考え方等の話はほとんどしません。」とのこと。

      宣言した通り、主に今の時代の流れ、

      そして、政治、経済、文化、情報、自然等、

      建築以外の社会を取り巻く話だった。

      想定外の内容ではあったが、非常に興味深いものだった。

      久しぶりに大学の講義を聞いているようにも思った。

      また、内容は今年の春に東京の友人と話した内容とかなり重複していた。

      今日の内藤氏の話を聞きながら、設計を業としている者ですら、

      そんな話題をしているということは、

      多くの人達が今の社会の状況に違和感、もしくは、危機感を抱いているのだと思った。

      ただ、私も含めそうだが、具体的な問題点が何なのか分からず、

      そして、日々に追われながら見て見ぬふりをしているのかもしれない。

       

      話は変わって、「空間価値から時間価値へ」ともおっしゃっていた。

      今までなら2LDKよりは3LDK、

      建て替えするなら戸建てではなく賃貸併用に、という価値観だったが、

      空間を広げるばかりではなく、その場でしか味わえない時間が重要ではないかと提起されていた。

      確かに、住宅の要望聞き取りでは「広いリビングにしたい。」

      「収納はできるだけ取りたい」等の空間的要望はどの建築主もおっしゃる要望である。

      ただ、私は以前から思うが、もちろんそれら要望は満たしたものを提案するが、

      それだけでは”建築”としては物足りないものになる。

      空間をイメージできている設計者だからこそ、

      その提案する空間はただ広かったり、便利なだけでは不十分のように思う。

      その空間で感じられる心地良さ、その場所でしか体験できないこと等を提案していくことが

      設計者としての本分だと思う。

      私は事務所のコンセプトとして、

      「建築のプロフェッショナルとして、新たな価値観を提案する」ことを掲げているが、

      その考え方が改めて方向性として合っているように思えた。

       

      今日の建築セミナーは建築や設計の話はほとんどなかったが、

      私自身が日頃考えていることの裏付けができたような気がして

      とても有意義なものだった。

      設計者はやはり建築の設計だけをやっていてはだめで、

      社会のいろいろなことに対しても興味を持ち、知見を広げていく必要があることを改めて思った。

       

       

      敷地に佇んでみる

      2018.10.30 Tuesday

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        JUGEMテーマ:建築・設計・デザイン

        先日プレゼン依頼を受けた案件は

        合間の時間にイメージを膨らませていたが、

        なかなかイメージが固まらない。

        先日は建築主にお会いする直前に5分程度、

        敷地に身を置いただけだったので、

        より具体的なイメージになるように再度敷地へ向かった。

         

        駅から徒歩10分程度で敷地に着いた。

        先日は車で敷地まで来たので分からなかったが、

        駅まで意外と近く、低層の集合住宅がちらほら新築されている。

        周辺は古い建物が多いが、少し範囲を広げると新陳代謝のある地域のようだ。

         

        敷地北側は先日はなんとなくでしか分かっていなかったが、

        意外と高低差のある法面になっていた。

        また、こちらの視線と下の段に建っている建物の2階の視線がかちあってしまう。

        計画に影響が大きそうだ。

         

        敷地の周囲をうろうろしたり、敷地に接している建物を見て廻った。

        その後、敷地の一角に座り込んでぼーっと敷地を眺めたり、

        周辺環境の音等に聞き耳をたてていた。

        時間もなかったが、何をするでもなく約30分。

        前面道路は交通量が多い印象だが、車が途切れると想像以上に静かになる。

        また、先日は気づかなかったが、敷地南西の住居からのテレビの雑音が聞こえてくる。

        北西の建物はテナントが入っていない雰囲気のビルだったが、

        実際に行ってみると2階に美容室が営業していた。

         

        プランを初めてする時、また、打合せが進んでプランがおおよその形になる時、

        私は面倒であっても、時間が限られていてもできる限り、敷地に足を運ぶ。

        土地の重要事項説明書等の資料が情報としてあるが、

        数枚の紙切れでは情報量としては足りない。

        やはり現地に行かないと見えないもの、

        そして、そこに身をおいてその土地を味わうぐらいに佇んでいると

        何かしら見えてくるものがある。

        土地のいろんな条件を読み取らずに建ってしまった建物は

        かわいそうだと思う。

        敷地に佇んで敷地の生の情報を読み取ることは、

        これから実際に建つであろう建物に対しての

        私なりの最低限の礼儀だと考えている。

         

        楽しい打合せ以上に望むものはない

        2018.10.28 Sunday

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          今日は朝から愛媛へ打合せのために向かった。

          この建築主とは去年の年末からやり取りを始め、

          約1年近く打合せを行っている。

          当初からは用途や構造も変わったり、

          予算と計画建物の見積が合わなかったり、

          いろんなことがあったがようやく着工が近づいてきた。

           

          外装材のサンプル。

          木造2階建ての店舗併用住宅を計画しているが、

          1階はレッドシダーを、2階は吹付け壁で計画している。

          今までの打合せの中で話に出てきた内容から想定してサンプルを準備した。

          建築主の意向に近いものが決まり、その選んでもらったサンプルで

          さらに微妙に色違いのサンプルを作成し、後日選んで頂くつもりだ。

           

          建築主の準備してくれていた画像。

          「伝えたいのは菅田将暉ではないです。」と笑いながら見せてくれた。

          横の袖壁部分の雰囲気を伝えたいがためにいろいろと画像を探してくれていた。

          この建築主との打合せではお互い真剣にやり取りをしているが、

          友達と話しているような感じで冗談ぽいやり取りになったりする。

          建築主と設計者という関係ではあるが、

          私としては真剣な打合せをしつつも、

          楽しく会話するかのような打合せを目指している。

          この建築主との打合せは私の望んでいる打合せの感じなので、

          毎回の打合せがとても楽しい。

           

          また、以前にも何回か同じ話になったが、

          建築主の友人も別の設計事務所で建てていたり、

          建築主自身も私と出会う前に何人かの設計者とのやり取りがあり、

          建築主の設計者に対するイメージは

          「建築家は最初からイメージが決まっていて、

          建築主側からの意見をあまり汲み取ってくれない。」らしい。

          「ただ、田中さんはちゃんとキャッチボールをしてくれて、

          設計を依頼して本当に良かった。」を言ってくれる。

          この建築主はお世辞を言うタイプではないので、

          こちらもそこまで褒めてもらえると思わずはにかんでしまう。

          私としては、まず建築主の要望があり、それを理解して設計側の提案を行う。

          さらにそれに対しての建築主の意見があり、設計者はさらにそれを昇華させる。

          そのやり方が私の考える「普通」の打合せの仕方なので、

          そのやり取りで喜んでもらえれば、

          こちらは何も言うことはない。

          また、いろんな人と打合せをしてきて、

          その「普通」の打合せができる建築主は

          建築に対して素直で真摯な姿勢が共通しているように思う。

          人は自分の鑑、と言うが、私も建築に対して素直で真摯な姿勢でいたいと思っているので、

          そんな姿勢や考え方が合致しているので、

          打合せが楽しく感じるのかもしれない。

          また、これも経験上共通するが、

          打合せが楽しい計画は完成した建物の仕上りも満足いくものになる。

          着工も近づいてきたが、着工までも、そして工事中もこの感覚のまま、

          設計者としての本分を果たせるように設計に向き合いたいと思う。

           

           

           

           

          建築主からの紹介

          2018.10.26 Friday

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            以前に引き渡した建築主から連絡があった。

            直接的には知り合いではないそうだが、

            知り合いの知り合いが家の建設を検討しており、

            先日、その方が建築主の家を見学し、

            ぜひ一度設計者に会いたいという話を頂き、

            お会いすることになった。

             

            駐車場と田んぼを合わせて、500岼幣紊侶弉萇瀉蓮

            今日、その方とお会いする前に計画敷地を見に行ったが、

            かなりの広さに驚いた。

            ただ、資料に目を通すと開発許可や埋蔵文化財等、

            申請関係が多めなので、現在、申請関係で苦しんでいるのが頭をよぎり、

            多少不安になった。

             

            ご夫婦とお会いし、まずは要望の聞き取りをさせて頂いた。

            傍らにはおそらくたくさんのモデルハウスやハウスメーカーを廻ったことが

            分かるぐらいに資料をたくさん持って来られていた。

            ただ、建てたいと考えている家はモデルハウスにはなく、

            ハウスメーカーで建設できるか疑問に思っているとのこと。

            少しお時間頂いて、後日プレゼンをすることになった。

            まだ依頼頂くとはなっていないので、このプレゼンを判断材料にしてもらうことになる。

            要望を踏まえつつ、今までの経験上、

            建築主だけではなく、私自身も気分が高揚するようなプランを提案することが

            いろんな意味で一番良いプレゼンだと思うのでそれをしっかり実行していきたいと思う。